「文学横浜の会」
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2018年 4月 6日
「民主主義は何処へ」
朝鮮半島が動いている。
正確に言えば、北朝鮮の対外姿勢がこれまでとは180度の違いを見せている。今月の南北首脳会談、
そして来月に予定されている北朝鮮と米国との首脳会談に向けて、色々な、様々な思惑があっての事だろうが、
北朝鮮問題がここにきて大きく動く可能性が見えてきたのは確かだ。
今月の南北首脳会談が行われるのは確からしいが、対米首脳会談の実現性はまだまだ不確かだが、
トランプ大統領の性格・個性から、会うだけは会う、と言う形になるのかも知れない。
会って、益々険悪になる、と言う事だけにはなってほしくない。
そんな事になったら両国にとっても、周辺諸国にも最悪な事態だ。
そう言う我が国を取り囲む政治状況とは別に、今ほど民主主義の在り様に危険信号が灯されている時期はない。
多数決が必ずしも最良の政治手段ではないと言われていたのは確かだが、それに代わる政治手段を見いだせない中では、
問題点を含んでいるにしても、民主主義が最良だとの見方が大方の意見だった。
それが現代のように情報化社会、所謂、情報過多の中で、民主主義の在り様が危険信号に晒されているのだ。
と言うのは夥しい情報の中で、相反する考え、意見が飛び交い、その中には、所謂嘘の情報も数多く飛び交っている。
複雑な政治状況の中で、情報戦争の過程で意図的に嘘の情報を流す、と言う事も起こっている。
そして無論すべての情報に目を通す事は出来ないから、知らず知らず、偏った、
特定の情報だけに接しているというのが大方なのだ。
つまり偏った思想や、所属している政治組織や宗教組織から発信される情報だけにしか受け付けない、と言う事も多い。
そうした中で固定票などと言う言葉がでてくる。
そうした投票行動は良いと思わないが、それが実体だ、
だから好いか悪いかはおいて、投票の趨勢を決めるのはそうした組織に属さない有権者の票を狙う戦いになる。
それでおかしな情報が飛び交い、政策とはかけ離れた相手を貶めるような情報が飛び交う事もある。
そう言う状況の中で、民主主義の原則である投票をしても、それが本当の民意になりえるのか疑問なのだ。
多くの人がそんな懸念を抱いているが、他に方法が見いだせないのも事実だ。
そしてもう一つ、現代においては問題が多方面に及び、それなのに選べるのは一人、と言うのは何か納得できない。
それなら問題毎に選挙をやってくれとも言いたくなる。
それに迷いながら投票したのに、選挙運動していた時とは異なる事を言ったり活動しても、
次の選挙まで何もできないのもしゃくだ。
毎年選挙をやってくれ、とも言いたくなる。
日本でも色々な問題のある民主主義だが、ロシア、エジプト、タイ等の民主主義と比べればまだまだまし。
中国や北朝鮮等、は民主主義とは異なるし、そんな国にしてはいけない。
まぁ、何十年後かに今を振り返れば、今は急に情報化が進んだ為に生じた民主主義の混乱期と見えるのか、
或いは別のよりましな統治形式を生み出すための過程だったのかどちらかだ。
何れにしろ、平和な安定した社会が一番いいが、ただそれだけ言っていても実現できないのが人間の集り、
である事も確かだ。
<K.K>
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