「文学横浜の会」
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2018年 7月 6日
「アメリカがちょっと、」
アメリカがちょっとおかしい。
実を言えば、おかしいのかそうでないのかはよく判らないのだが、
トランプ大統領が世界を相手に貿易戦争を仕掛けているようなニュースを目にする。
本当はトランプ大統領の事など無視したいのだが、世界一の軍事力を持ち、世界一の経済力を持っている国の大統領だから、
無視できないもどかしさがある。
先の北朝鮮との首脳会談にしても周りからは、ただ会っただけ、と言われていて、何の成果もでていない。
成果があったと言えるものを捜せば、朝鮮半島に平和の兆しらしい雰囲気が出てきた事だが、これも厳密に言えば、
これからの交渉に掛かっている。
でも兎も角、朝鮮半島から険悪なムードが取り合えず払拭されたのは大きな成果かも知れない。
があくまでもこれからの交渉次第で、どうなるかは未知数で、最悪の結果になる可能性もある。
政治の世界では何十年後に、振り返って見て、初めて気づくと事も多い。人間世界とはそのような事の繰り返しなのだ。
所謂、貿易戦争におけるトランプ大統領の言い分は、今までアメリカか貿易戦争で負け続けて、
国内の雇用を奪われ続けてきた、と言う。確かにそう言う要素はあるのだろう。
だけど関税を廃した自由貿易によって大きな利益を得ているのはアメリカなのではないか。
多くのグローバル企業を輩出し、世界をリードし、多くの収益を上げているのもアメリカなのではないか。
問題はその収益がアメリカ国民に還元されていないシステムになってしまっている事なのではないだろうか。
つまり高所得者への課税を増やし、収益を上げている企業からの税を以前比率に戻す。
そうした税収をアメリカ国民に還元する事こそ第一なのではないか。
悪戯に同盟国を敵にするような貿易戦争を仕掛けるのは、ただ世界を混乱させるだけだ。
価値観を共有する国々と軋轢を起こすのはきっと将来に禍根を残す。
中国や北朝鮮のように、一党独裁の国と同じように扱うのは間違いだ。
このままトランプ政権が続けば世界におけるアメリカの位置は低くなり、その分中国の位置が上がるだろう。
それがいいのかどうかは兎も角、心情的には一党独裁で何事も党の意向のまま、と言う国とは自ずと異なるのが自由世界だ。
中国が自由貿易等と言い出すのはなんとも滑稽、皮肉でもある。
何れにしてもトランプ大統領はアメリカ国民が選んだ大統領であるのは確かだ。
そう言う政策を支持する国民が少なからずいると言うのも確かだが、果たして、国民は全ての事を理解しているのだろうか。
恐らく、理解はしていまい。
今日のように多様な問題がある中で、一つ一つの問題をとれば、皆それぞれ異なる人物にやってもらいたい、
と言うのが本音だと思う。ここに民主主義の危うさがある。
一時の勢いで、或いは雰囲気で物事を決める危うさだ。
今の時代、自国を自ら一国で守れる国は少ない。だからと言って一国だけに頼るのも心もとない。
まぁ、日本にすれば、これからは何処の国とも仲良く、と言う方向で行くしかあるまい。
<K.K>
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