「文学横浜の会」
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2020年 3月12日
「新型コロナウイルス問題と経済」
日本は今、いや世界中が新型コロナウイルスに脅えている。
去年の末、中国の武漢で発生した新型ウイルスで、今年の2月頃までは対岸の火事のように見詰めていたが、
日本でも新型コロナウイルスの患者が確認され、瞬く間に世界中に広がった。改めて蔓延の速さに驚いた。
中国の春節に重なったのが蔓延を速めたのだろう。
感染者数の増大に伴い新型コロナウイルスの正体も徐々に判りつつあるようで、様々な情報が報道されている。
いづれ新型コロナウイルスに対する免疫ワクチンや薬が開発されるだろうが、
それまでは感染の不安の中に居なければならない。
今回の新型コロナウイルス騒動では病原菌以外でも様々な問題を突き付けている。
その中でも経済に及ぼす影響だ。
世界の株式市場は軒並み大暴落をきたし、
室内での各種催し事も中止に追い込まれ、
日本ではプロ野球のオープン戦は観客なし、大相撲大阪場所も観客なしでの開催となり、
そして春の高校野球、甲子園も中止となった。
その動きはアメリカにも及んでいる。
今夏の東京オリンピックの開催についてもこれからの感染具合によっては、
開催に赤信号が灯るだろう。
パンデミック宣言がなされて感染者数の動向にも目が離せない。
そもそも日本にオリンピックを誘致したのも経済の為であり、
スポーツには適さない酷暑の8月に開催が決められたのも、アメリカの影響で、経済的な理由によると言うから、
スポーツの世界も経済優先なのだ。
経済優先が悪いのではないが、
何事も経済優先で、その挙句が貧富の格差問題を引き起こし、地球温暖化を引き起こし、
自国第一主義の風潮を助長している。
貧富の格差問題をみれば何のための経済なのかと思う。
アメリカの民主党の大統領予備選でのサンダース議員の検討をみれば、
アメリカの格差問題は放置できないほどの不満が渦巻いている表れである。
それはアメリカに限った事ではなく、日本、欧州、中国等、世界中の現象だ。
何のための経済なのか改めて考える時期にきている。人々が皆平等に豊かになるための経済ではないのか。
そうした中での新型コロナウイルス騒ぎだ。
何事も経済優先の人間世界に対する、自然界からの警告のようにも思える。
人間の驕りに対する自然界からの反発のようにも思える。
新型コロナウイルス騒動はまだまだ続くだろうが、じっくり注意深く対処するしかない
<K.K>
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