「文学横浜の会」

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2021年 1月13日


「コロナ、コロナと言いたくはないが、」

 コロナ感染の急拡大により都市部を中心に緊急事態宣言が発令された。

宣言が出されたタイミングが遅いとの指摘もあるが、兎にも角にも緊急事態宣言が出たのはいいが、 飲食店を中心にしたものだけでは生ぬるいとの声も聞かれる。 かと言って感染対策と経済活動をなるべく止めないでとの方針では打てる手段は限られる。 感染対策が中途半端なものでは感染症はズルズルと長引き、それこそ経済は大打撃を受けるだろう。

日本の医療分野では一部地区で医療崩壊も起きていて、感染症以外の病気に充分に対応できない地域もあると聞く。 日本の感染者数は欧米諸国と比べると一桁少ないのに、もうそんな事態が生じていると聞くと、 日本の医療システムに、特に感染症に対する備え・対策に何か問題があったのではないかと思わざるを得ない。 収束してから充分に検証すべきであるが、今は兎に角、欧米並みの患者数にならないように早急な対策が必要だ。

日本の対策が遅れたのは、色々あるだろうが、特に3点を指摘したい。
・春節に向けて中国からの観光客を当てにした事。所謂インバウンド客への期待。
・習主席の来日が控えていた事
・オリンピックを控えていた事
 この3点が19年の年末から20年の2月にかけて、中国での新型コロナウイルス騒動の声を聞きつつ、 ウイルスを水際で食い止めるための毅然とした措置が遅れた、とみる。

結果的に中国からの観光客を通して国内での感染者を出し、主席の来日を控えて日中友好のムードを作りたい政府としても、 中国に対する入国制限も、各国の対応をみてからとなった。 中国は地理的にも近く、欧米諸国と比べても人の交流も多いから入国制限の遅れは致命的だ。

そしてオリンピックの開催年でもあり、政府は国内での感染は食い止められるとの過去の経験から結果的に過信し、 欧米諸国と比べて比較的に感染者数が少なかった事もあって、内外に楽観的なスタンスを取り続けた。

 しかしこれらは新型コロナウイルスがまだよく判っていなかった頃で、結果論には違いない。

 問題は夏以降の対応だ。欧米諸国では日本以上にウイルスの感染拡大は続いていて、新型コロナウイルスの特徴も徐々に判っていた。 感染者の中には多くの無症状の者がいて、その人たちが感染源になっている事実も分かってきた。 と言う事は、隠れ感染者を見つけ出さなければいけないのだが、そういう体制が取れなかった。今もそれは続いている。

隠れ感染者が多くいるにも関わらず「GO TO 〜}とやらの政策を実施したことも大きい。 これで国内では感染症に対するゆるみが生じたと思う。国がそう言うのだからと、コロナを全国に拡散させたと思われる。 

つまりは多くの人が感染チェックを受けられる体制作りを怠って、結果的に感染者を広めた。 オリンピックを実施したいとの焦りの現われかもかも知れない。或いは観光業界の圧力かあったのかも知れない。 何せ観光業界はオリンピックを当てにして多額の投資をしていたから。

英国での1日の感染者数は5万人を超えていると聞くが、日本では1日に検査出来る人数、或いは検査した人数は何人なのか。 前首相の時は1日に2万人の検査を実施すると言っていたが、達成されたとは聞いていない。

感染者を少なくするには無症状を含めた感染者を洗い出す事が肝要だ。 そのためには1日で検査可能な人数を増やし、無料で行う事も必要だ。韓国ではできていると聞く。それれなら日本でも出来る筈だ。 外出制限も3週間、徹底的に行うぐらいの事をしなければ、ズルズルとコロナ騒ぎは続くだろう。 それが法的に出来なければ、期限を限って立法化すればいい。その為の国会なのではないか。

 日本の医療はもう逼迫しているのに、欧米並みの感染者数になったらと思うとぞっとする。 しかし放置すればすぐ欧米に劣らぬ感染者数になるだろう。

政府は一月で感染を食い止めると言うが…?

<K.K>


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