「文学横浜の会」
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2022年 7月15日
「安部元首相、国葬へ」
参院選の最中、安部元首相が凶弾に倒れたニュースは衝撃だった。
その犯人が新興宗教に恨みを抱いていて、そのとばっちりで元首相への犯行に及んだとの報道だが、なんとも釈然としない。
元首相と新興宗教とは関係ないそうだが、新興宗教の信者らしい元首相の母親を介して利用されたとの報道もある。
元首相はそれで犯行対象にされたようだ。
どこまで正しいのかは判らないが、犯人の母親はその新興宗教に一億円余りの献金をして、一家は破産。
それが犯人の恨みの原因らしいが、そうしたいかがわしい新興宗教は人間の弱みに付け込んで多額の献金を強要するようだ。
それに政治家が利用されると被害者は増える。政治家でなくても名のある人物なら、利用価値はある。
だからと言って犯罪が正当化される訳ではないが、なんともやりきれない。
元首相は国葬になるそうである。
戦後、民間人としては戦後の混乱期に日本のかじ取りをした吉田茂に続く2人目だそうだ。
それをとやかく言うつもりはない。
が、凶弾に倒れてから如何にも大政治家、大物政治家だとの報道振りには、へぇーそうかい、と言いたくなる。
無論元首相の総てを知っている訳ではないから、それを否定するつもりはない。
日本政界上、最も長く首相に在籍したから、それだけでも国葬に値すると言う考え方もある。
長ければそれだけ外国要人とも多くの付き合いもあるだろう。それだけでも日本の外交に貢献したと言えなくもない。
だけど内政はどうだろう。第二次安倍政権発足当時発動された「アベノミクス」だが、
積極的な財政出動で2年以内に2%のインフレを目指す、との政策のもとに財政出動が始まった。
だが当初の目的は達成されず借金による財政出動は首相を辞去した後もつづき、今もって続けられている。
その政策だけが原因ではないが借金は膨らんで今や1千兆円を超えている。
コロナやウクライナの問題もあり、さらに借金は増えて、
諸外国の公定歩合引き上げ政策への変更に際しても、日本はそうした政策は取れない事態になっている。
つまり簡単に言うと謝金の利子が1%増えるだけで利子だけで10兆円余りの借金が増える。
で、今もって国の借金は増え続けている。
果たしてそんな借金体質がずっと続けられるのだろうか。
そんな事は絶対にありえない。いつか何処かで、どういう形でか、きっと何かが起こる。
それが急激にか、少しづつかが問題で、政府としては少しづつ、と希望的に考えているのだろうが、果たしてそれは可能だろうか。
なんとも大きな爆弾を残したものだ。
そうした財政問題だけではなくロシアのウクライナ侵攻によって世界中で軍事費増に流れている。
国の安心を求める心情としてはその動きは止められそうもない。
政治家はそうした動きに敏感で、むしろ過剰に反応する。そうした要素も将来への大きな不確定要素だ。
政治家の評価は歴史を振り返るように何十年か先に過去を振り返って見るしかない。
<K.K>
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