「文学横浜の会」

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2022年 8月16日


「世界平和統一家庭連合、問題」

 安部元首相の襲撃事件から約一月経ち、事件の背景がほぼ判ってきた。

今の若者達には聞き覚えのない「統一教会」の現在の組織名「世界平和統一家庭連合」が前面に出てきた。 事件の背景には、どうやら旧・統一教会と政治(特に与党・自民党)との関係があり、次々にその関係が明らかにされている。

報道による知識だが、宗教法人・世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)はその教義に、 日本は戦前に朝鮮に悪い事をしたから日本はその償いをしなければいけない、と言うような考えがあるらしい。 だから日本からは高額な支払いをさせるのは過去における悪事の償いであり、 旧・統一教会による高額な壺等を売りつけるような反社会的な行為をしたとされる。

無論報道で知った事であり、韓国語を知らないから教義本を読んだ訳ではないが、 この教団が日本でだけこうした行為をしているのをみればあながち間違いではないし、韓国側からの極端な右翼と言えなくもない。

そうした行為は国内で問題になり、旧・統一教会の名称を隠す必要性を感じて現在の世界平和統一家庭連合の名称に変えた。 名称を変えるに際して、名称変更は認められなかったが、これもどうやら自民党の安部政権の時に認められた。

その間にも不正な商行為は続いていたようだが、日本の信者からは弱みに付け込み高額な寄付・お布施等を要求していたとされる。 それは今回事件を起こした信者の家族だけではなく、今回の事件により次々と明らかにされている。

だいたい信者の家庭を壊して、何が「世界平和統一家庭連合」なのか。

旧・統一教会は自民党の「右翼」と呼ばれる方々との関係が深いと言われているが、 それは「反共」を口実とした関係から近しくなったのだろうし、反共を口実に近づいた。 安部首相の祖父・岸の時代から「反共産党」を接点として繋がったと言われている。

とすれば当時から旧・統一教会の教義なりが知られていればこのような事が続いているのはおかしい。 自民党の面々がもしこうした事を承知していたとしたら、仮に「反共」の接点があったとしても縁を切っていた筈なのだ。 仮に自民党の面々がこうした事を承知で宗教法人・世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)の宣伝に関与していたとしたら、 知らないで宣伝に関与していたとしても問題なのに、それこそ大大問題だ。

旧・統一教会は北朝鮮とも関係があるとの報道もあるから、どこまで「反共」なのかは疑問である。 実態は摩訶不思議、韓国ではおかしな宗教であり、企業グループと、見られているそうだ。

野党を含めて、特に自民党はこの問題から逃げてはいけない。 過去の反省を含めて、国民の弱みに付け込んで家庭崩壊をさせるような組織には厳然と立ち向かへ!

広告に与するとは共犯に等しいと自覚すべきだ。「

<K.K>


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