「文学横浜の会」
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2023年12月16日
「50年後の世界」
今年もあと半月を残すのみ。
がらにもなく世界情勢や、日本の行く末に思いを馳せるのは年齢のせいばかりではない。
政界のと言うより自民党の裏金問題等、連日のニュースを目にすればそう思う者も多かろう。
いつの時代にも権力者がいて、国よっては絶対的な権力者が支配する国もある。
その権力者が独善的なイデオロギーや思想に取りつかれていると厄介だ。
それが原因で戦争ともなればそれこそ悲劇を引き起こす。今のロシアによるウクライナ侵略がそれではないか。
イスラエルの過剰な攻撃にも世界中から非難の声が聞こえてくる。
そもそもの遠因はユダヤ教を信奉する過激な国民に影響された政権による地元住民の排除にある。
そうした政治の世界は昔と変わらないが、
子供の頃の日常と現在とを比べると、まるで別世界のように思える。
ぼくの子供の頃に白黒テレビが出てきて、いつの間にか各家庭に出回り、カラーテレビの時代となり、アナログからデジタルへ、
そして4Kだの8Kだの、インターネットとの一体化だの、そうした変化に中々ついていけない。
視力が衰えた身では、幾ら画像が鮮明になったと説明されても、白黒からカラーに変わった際の感動には及ばない。
そしてAI技術の進歩で、これまで人間だけしか出来ないと言われていた様々な創作(文章や映像、そして絵)の分野にまで、
模造品が即座に生成される。
これは巨大なデータベースが世界中で構築され、それが瞬時に検索できるようになって可能になった。
つまり簡単に言えばコンピュータやデータの蓄積装置及び通信速度の高速化と能力向上によって齎された。
ぼくの子供時代から現在までのこの変化を目の当たりにして、これからの50年先に一体どんな世界になっているのかと思う。
年金世代には絶対に見えない世界だろうが、予想するのは面白い。
そこでぼくの勝手な予想である。
特にBは是非実現してほしい。
ついでにロシアと北朝鮮の権力者だが、
そんな事を考えていると50年後の世界を見てみたいが…。
<K.K>
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