|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2. 使用条件右隣オポーネント(RHO) が1NT(15-17HCP)でオープンした場合、下表の条件で2レベルのオーバーコールとダブルを使います。
|
3. アドバンスオーバーコールしたプレイヤーのパートナーをアドバンサーといい、そのコールをアドバンスといいます。 3.1. 2
|
N | E | S | W |
1NT | 2![]() |
/ | ? |
2は6枚の良いスーツを持っていることを示しています.これに対し,2
とつなぎ,パートナーに自分のスーツをビッドさせるのが原則です.
しかし,自分のハンドの状態によっては,他のコールを選ぶことができます.
パス | =良い6枚クラブの弱いハンド。 |
2![]() ![]() |
=良い6枚メジャーの弱いハンド。 |
2NT | =11HCP以上、4-3-3-3。INV. |
2![]() |
=上記に該当しない場合.(標準) |
【例題】 (1NT):2C:(/):?
|
A. |
|
ダブルに対し, 7 HCP以上で,フラットなハンドなら リダブル. これ以外はパス. |
||||||||
B. |
|
オーバーコールに対しては, 原則,パス. |
N | E | S | W |
1NT | 2![]() |
/ | ? |
2は5枚の両メジャースーツと10-14
HCPはを保証しています.
10 TP 以下なら,2枚でもサポートします.レイズ・レベルはサポート枚数に応じて決めます.
サポートが3枚以上で,11HCP以上のハンドは2NTをビッドし,パートナーのリビッドに対しメジャー・スーツをレイズします.
この2NTは,アニュージャルNTで,パートナーはどちらかのマイナーを選択します.
レイズできない場合,または自分のハンドが良い場合,下表の コールを選び,ハンド情報を伝えます.
パス | =良い6枚ダイヤモンドで,サポートが1枚以下。 |
2![]() ![]() |
=2または3枚サポート。 |
3![]() |
=良い6枚クラブで,サポートが1枚以下。 |
3![]() ![]() |
=4枚サポート。プリエンプティブ. |
2NT | @ 5+5 マイナー.F1. A 11HCP以上、3枚サポート。F1 |
4![]() ![]() |
=5枚サポート。プリエンプティブ. |
【例題】 (1NT):2D:(/):?
|
N | E | S | W |
1NT | 2![]() |
/ | ? |
2/
2
は,ビッドしたスーツが5枚,どちらかのマイナー・スーツが5枚,10-14
HCPを保証しています.
サポートがある場合は,下表の要領でパスまたはレイズをします.
サポートができない時( ただし,両マイナは3枚保証 ),またはマイナー・スーツを切札にしたほうが有利な場合にも,2NTをビッドして,マイナー・スーツ・アスキングをします.
強いハンドは2NTをビッドし,次回にレイズします.
パス | =2乃至3 枚サポート。7 TP 以下. |
レイズ | =3 枚サポート。8-11 TP. |
2NT | @ マイナー・スーツ・アスキング.F1. A 11HCP以上、3枚サポート。F1. |
【例題】 (1NT):2H:(/):?
|
(注)(6)はまれな事態. |
N | E | S | W |
1NT | 2NT | / | ? |
アニュージャルNTに対する応答と同じ要領で,長いほうのマイナースーツをビッドします.
3![]() ![]() |
選択. |
3![]() ![]() |
良い6枚スーツ.マイナーのサポートなし.NF |
4![]() ![]() |
アンバランス・ハンドでよいサポートあり.G/T. |
【例題】 (1NT):2NT:(/):?
|
N | E | S | W |
1NT | X | / | ? |
原則はパスです.
【例題】
|
カペレッティを使った時,残されたHCPは9-15の範囲です.
アドバンサーのビッドは2NT以外は10HCP以下ですから,オーバーコーラーは,キャプテンとして,コントラクトを決めなければなりません.
2NTに対しては,2枚でも,マイナーを選択します.
【例題】
|
![]() ![]() ![]() ![]() (4 ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() (パス ) |
【例題】
|
![]() ![]() ![]() ![]() (4 ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() (パス ) |
本稿を作成した時点(2002/12)では,Landy Convention より使いやすいものがある程度の紹介でした.その後, カペレッティに関する資料を入手するにつれ,いろいろなバリエーションがあることを知り,このコンベンションを使いこなすために,記述内容を改訂しました.
カペレッティは大きく分けると,「穏健派」と「積極派」になります.
「穏健派」とはスーツ枚数が1スーターが6枚,2スーターが5枚を保証する流派を指します.
本稿では,「穏健派」に準じて,このコンベンションの使い方をまとめてみました.
参考にした主な図書は次のとおりです. (資料(1)をベースにしました.この資料は他のコンベンションの解説もあり,ACBLのHPで見ることができます.)
(1) ACBL
:
THE BIDDING TOOLKIT (Cappelletti
over 1NT).
(2) N.KANTAR & D.DIMITRESCU :
The Encyclopedeia
of Bridge Conventions.
(3) M.CAPPELLETTI & E.LEWIS :
Cappelletti over No Trump
(4) B.SEAGRAM
& D.BIRD:
25
More Bridge Conventions You Should
Know
(5) R.DICK: Better Bidding for Improving Players
競り合いビデングでは「どのレベルまで競り合うか」の判断が重要になります.この手がかりの一つは「トータル・トリック則」ですが,W.JAGO の"The Trick Ratio Principle " も参考になります.
これは 「9枚フィットなら23HCPで、10枚フィットなら20HCPで、10トリックをとれる」 というものです.
カペレッティを使った場合,「スーツの枚数とHCP」の情報が限定されているので,このガイドは役にたちます.
パートナーがカペレッテイで2でオーバーコールしたとき,4枚サポートなら,HCPが8-13の範囲にあれば,ゲームの可能性があることになります.
( W.JAGO: THE TRICK RATIO PRINCIPLE )
パートナーとの合意で,カペレッティをバランシング・シートでも使うことができます.
HCPの3点減とスーツ枚数の条件(2スーターを4+4,1スーターを5枚など)を打ち合わせておく必要があります.
カペレッティのオーバーコールは強さの上限を14HCPとしているので,15HCP以上のハンドの処理を決めておく必要があります.
15HCP以上のハンドをダブルで示す流派が多いようです.
本講座のように,ダブルをペナルティとしている場合は,15HCP以上の強いハンドは2NTでオーバーコールする方法を使います.( 資料(3),(5)).
これは,3.2 や3.3 のように,パートナーの応答に対し,新スーツをビッドして,15HCP以上の「1スーター」または「2スーター」を示すことになります.
本講では,2 のオーバーコールにオポーネントが介入した例を紹介してありますが,これもパートナー間の合意事項で,流派によって処理が違います.
パートナー間で詰めておく必要があります.
(2006/12/29)