リストB ジャコビートランスファー 2002/12/12

 


■ 1NTに対するレスポンス

□ステイマン使用時のレスポンスの修正

ジャコビートランスファーを使うと、1NTへのレスポンスやリビッドで、ステイマンが受け持っていたシーケンスが一部不用になります。これらのシーケンスを下表のように活用して、ハンド情報をきめ細かく伝えることができます。

シーケンス 用法 新用法
N S
1NT 2/2
7ポイント以下の5枚スーツ。 (新)ジャコビートランスファー。
1NT:2D1NT:2Sを使う。
1NT:2H1NT:2Dを使う。
N S
1NT 2
7ポイント以下の5枚スーツ。 (新)3Cへのトランスファー。
1NT:2Hを使う。
N S
1NT 3/3
10ポイント以上の5枚マイナースーツ。FG (新)8-9ポイントの6枚マイナーに使う。誘い。
1NT : 2C , 2D/2H/2S : 3C/3Dを使う。
[16以上、5枚、S/T]
N S
1NT 3/3
10ポイント以上の5枚メジャースーツ。FG (新)16ポイント以上の6枚メジャーに使う。 S/T
1NT : 2D/2Hを使用する。
N S
1NT 2
2 3
弱い、6枚クラブスーツ。 (新)15ポイン以上の5枚マイナーに使う。
S/T
1NT : 2Sを使用する。

 
 
1NTに対するレスポンス

ジャコビートランスファーを使う場合の、1NTへのレスポンスをまとめると、下表のようになります。

N S
1NT ?
?  意 味
PASS = 7pt以下。S/O
2 = ステイマン。
2 = ジャコビー。(2)
2 = ジャコビー。(2)
2 = 7pt以下。6枚マイナー。(3)
2NT = 8-9pt。3NTへの誘い。
3/3 = 8-9pt。6枚。3NTへの誘い。
3/3 = 16pt以上。6枚。S/T
3NT = 10-15pt。S/O
4 = ガーバー。
4/4 = 6枚。To play
4NT = 6NTへの誘い。

 
 


■ オポーネントが介入した時

オポーネントがビッドに介入してきた時の対策にも約束があります。
これも、人によって、いろいろありますが、ここではグラントのテキストをベースにして説明します。

□ 1NT:(ダブル)の場合
トランスファーはそのまま使います。
N E S W
1NT X ?  
   Sのハンド ?
(1) Q953 A543 76 KQ10 2
(2) Q53 A9543 KJ106 2
(3) Q9753 K9 62 KQ106 2

□ 1NT:(オーバーコール)の場合
トランスファーは使えません。キュービッドはステイマンで、FGです。
ダブルはペナルテイです。
新スーツはナチュラルです。
N E S W
1NT 2 ?  
   Sのハンド ?
(1) A3 AK1052 86 J1064 3
(2) K53 KJ10 KQ64 1064 3NT
(3) QJ53 KJ105 KQ106 3
(4) 92 KQ3 K432 KQ106 X
(5) 9 K843 10432 Q1065 /

□ 1NT:(パス):2H:(ダブル)の場合
サポートがあれば、2S3Sをビッドします。
ダブられたスーツが強ければ、リダブルします。
それ以外は、パスします。
N E S W
1NT / 2 X
?      
   Nのハンド ?
(1) K53 A3 K653 KQ105 2
(2) K653 A43 AJ5 KQ10 3
(3) K5 A43 K653 KQ105 /
(4) 105 AQ753 K65 KQJ XX

□ 1NT:(パス):2H:(オーバーコール)の場合
良いサポートハンドなら、レイズします。
ダブルはペナルテイです。それ以外は、パスします。
N E S W
1NT / 2 3
?      
   Nのハンド ?
(1) K53 A3 K653 KQ106 /
(2) K8653 A43 A6 KQ10 3
(3) K5 A43 A1065 KQJ6 X
(4) K5 AQ43 1065 KQJ6 /

 
 

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2008/07/06: 1NTに対するレスポンス/ステイマン使用時のレスポンスの修正/表3行/3H,3S→2H,2S