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CHUSAN の FIELD NOTE
平成29年4月16日

日 時 H29/4/15
場 所 八丈島航路(東京都)
天 候 晴れ
確認者 CHUSAN
シロエリオオハム アカアシミズナギドリ 11 シロカモメ 16 ハシブトガラス
クロアシアホウドリ ヒメウ 12 オオセグロカモメ 17 スズメ
アホウドリ ウミウ 13 トウゾクカモメ
オオミズナギドリ ヒレアシシギSP 14 カンムリウミスズメ
ハシボソミズナギドリ 10 ウミネコ 15 イソヒヨドリ
去年に続いて4月中旬の八丈島航路ツアーに参加した。ツアーの目的は勿論アホウドリなのだが、私的に密かに期待していたのはシロハラトウゾクカモメとオーストンウミツバメであった。理由は単純で、これらが未見の鳥だからなのだが、今回も姿を見せることはなかった。三宅島付近で夜明けを迎える往路は例によって鳥の出は少なかったものの三宅島−御蔵島間でアホウドリ第1号となる若鳥が出現した他クロアシアホウドリが4個体ほど見られ、復路の本番に期待を持たせる。八丈島底土港で復路の出港を待つ僅かの時間、私は休憩していたのだが元気のある方々は周囲の防波堤付近を探索、その結果が大仰天となった。なんとなんと、オニアジサシとズグロチャキンチョウを探し出してしっかりと撮影に成功していたのである。う〜ん。何百分の一の確率でも歩いてみればこそで、歩かないことには向こうからやってこない限り確率ゼロ。こんな当たり前の理屈を今更ながら思い知らされた出港待ちのひと時であった。復路は三宅島を出港した直後からオオミズナギドリの大群が見え始め、やがて逆光側の左舷に時々アホウドリが姿を見せ始め、さらに右舷にもかなり頻繁に見られるようになった。当初は距離があったのだが徐々に近くにも出始め、15時過ぎからは右舷側だけでも複数個体が現れ、レンズをどれに向ければいいのか分からなくなってしまうほどになった。1羽を追っているとそれよりも近い所に別個体が現れ、カメラが振り回されるほどで同時に4個体が右舷側だけでも確認されたほどである。それでも15時30分頃には出現も少なくなりその後は殆ど姿を見せなくなる。おそらく航路がアホウドリの北上コースから外れて来たからであろうが、それにしても短時間ではあったもののバーダー大歓声、大興奮のひと時であった。房総半島が見え始め左舷側に西日を背にした伊豆大島を見るようになった16時30分過ぎ、海上はオオミズナギドリの乱舞こそ残っていたが落ち着きを取戻し、船上も余韻を楽しむ余裕と共に画像を確認するカメラマン諸氏の姿があったのである。リストは鳥合わせの結果とその後東京湾に入ってから見られた鳥である。往路は南西の強風に反航する形で船が南下したため特に観察側である右舷の風当たりが強く観察しにくかったが、復路は逆に追い風となり舷側は微風を感じる程度。海上はうねりはほとんどなかったものの強風による風波はかなり強く、海上一面に白波が立つ状況で海鳥のソワリングには好条件だったのだろう、鳥の数が多かった理由になったのかもしれない。また来年もとの思いをもったのである。