新年の「初出勤」は稲敷の蓮田地帯。狙いは年末に見逃したハジロコチドリである。到着間もなく蓮田地帯への入り口で車の間近から飛び出した1羽。慌てて双眼鏡で追うとはっきりした翼帯が目に入る。やがて葦の向こう側に飛び、そのまま行方不明になってしまった。心当たりの場所からはかなり離れては居るのだが単独で行動しているとのことで、何処に居てもおかしくない。しばらく辺りを捜索するも見つからず。確認出来なかったとなると余計に目指す鳥だったのではないかとの想いに駆られるのだ。見切りをつけて本来のポイントに向かう。冬の日差しは日中であっても低い。晴れた日は順光側に回り込むことが必須なのだ。という訳でポイントのかなり手前から迂回して太陽を背にして接近する・・・・年末に観察したその場所にはヨロネン、アメウズ、ヒバリシギ、ジロネンなど愛すべき鳥たちが引き続き滞在していたがアカアシシギだけは姿がない。ハジロコチトリの姿もやはりない。範囲を広げて捜索してみたが見つからず。こうなると最初に飛ばれた翼帯の鳥が余計に気にはなるのである。最後にヨロネン他のポイントに戻って証拠写真の撮影を。しかし強風で双眼鏡がぶれて鳥の細部が確認できない。足が泥に汚れたヒバリシギをヨロネンの中から探し出すのに大いに難儀したのである。14時過ぎに何に反応してか、近づいていた鳥が一斉に飛んで遠くなってしまったのでハジコチ探しは終了、霞ケ浦が見渡せる堤防付近を一回りして帰途についたのである。霞ケ浦の湖面はまるで時化の海のように白波が逆巻き、強風が波しぶきを運んでくる。そんな中波に身を委ねて浮いているホシハジロの群れが印象的であった。 |