観察機材の整備、調整などで2週間以上鳥見が出来ず、越冬シギチの換羽など気になっていたが、今日ようやく稲敷方面に出掛けることが出来た。蓮田は植え付けの準備と植え付けるタネイモ?の掘り出し作業などで大いににぎわっている。一方隣接する水田でも代掻きが終わったタンボ、代掻きに向けての耕起中のところ、早い場所ではすでに田植えが終わった場所など色々な表情を見せている。蓮田到着前の耕起された水田でおそらく到着直後であろう成鳥繁殖羽のムナグロの群れを見ることが出来た。その中に1羽のウズラシギが混じっていたが、こちらは依然1Wの雰囲気である。また、蓮田地帯でもコチドリの成鳥繁殖羽のペアを見ることが出来た。そんななか気になっていた6羽の越冬ヨーロッパトウネン達は幸いまだ滞在中で、群れの中でも個体差はあるが夏羽への換羽が始まっていた。背中を覆う摩耗した肩羽の下で雨覆い、3列、初列、尾羽などが赤褐色羽縁をもつ新羽に変わりつつあるようだ。最近情報があったオオハシシギ、エリマキシギ、アカアシシギやヨロネンと同じ場所で観察されていたアメリカウズラシギなどは今日は見ることは出来なかった。また久しぶりにオジロトウネン1羽、ハマシギ1羽(いずれもまだ冬羽)などを見ることも出来たのである。その他葦原では早くも囀るコジュリンの姿を確認するとともに殆ど夏羽への換羽が終わったオオジュリンの囀りを見ることも出来たのである。北海道以外でオオジュリンの囀りを見るのは初めてのような気がする。最大の望みであったヨロネンの換羽状況が確認出来た上に南からの到着組の華やかな夏羽を見られて満足できる鳥見であった。
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