舳倉島遠征から戻って何かと慌ただしく、時間をとってフィールドに出られなかったが10日振りに本格的な鳥見に出ることが出来た。シギチの季節は終わり、アジサシや草原の鳥の季節になろうとしているが、ともかくシギチの終わりと草原の鳥の始まりを確認すべく、ポイントをザックリと回ってみた。稲敷、香取市方面ではほんの先日まで見られていたトウネンの大きな群れも、サルハマシギも今日は確認することは出来ず、僅かに少数のチュウシャクシギやキョウジョシギを見ることが出来たのみであった。2週間ぶりの蓮田、水田は緑が一層濃くなり、稲の背丈も伸びてその中に点在するシラサギの姿が初夏の田園風景のアクセントとなっている。利根川流域の河川敷の芦原ではすでにオオヨシキリやコヨシキリが渡来し、オオセッカやセッカの飛翔、囀るコジュリンの姿が見られる。葦の背丈がまだ低いこの時期はこれらの鳥が見易いが、鳥の活動はまだ活発とは言えないと感じる。今日の天気は北寄りの冷涼な風がやや強い曇り空で、そのせいもあるのかもしれない。これらの鳥には梅雨の晴れ間の夏草の草いきれと蒸し暑さがよく似合う気がする。その後は帰宅がてら印旛沼に寄ってみた。先ずは湖面を注意深く探してみたが先日のオーストンウミツバメの姿はない。1羽のコアジサシが遥か遠くを飛んでいる。他にはカワウ、カルガモの姿が見られるくらいで湖面は閑散としていた。葦原のオオヨシキリは相変わらず喧しいがヨシゴイの動きはまだ少なく、サンカノゴイは短時間の立ち寄りのせいもあり見ることが出来なかった。
番外として東庄の水田ではこのところ話題になっていたヒメコンドルの姿を間近に見ることが出来た。
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