この今日も九十九里浜中心のコースで出動した。潮の具合で九十九里浜を南から北に辿り、さらに波崎から利根川を遡り、印旛沼に寄って帰宅という距離約230kmのコースである。つまり最初から多数の鳥を期待しているわけではなく、これだけ回れば何か見られるだろうと期待してのことなのである。とは言え先週見られたベニアジサシやこのところ見損なっているハジロクロハラなどのヌマアジサシ類を期待してのことである。九十九里浜では場所によりコアジサシの営巣状況が観察できるが繁殖も終盤に近く、抱卵している個体は少なくなっている。そんなコアジサシのコロニーにハヤブサが繰り返し姿を見せ、一度は真っ白に見えるコアジサシを見事仕留めて去っていく後姿を見ることが出来た。その後はそろそろ渡りのハシリのシギチの姿を砂浜に期待したが、わずかに営巣したであろうシロチドリ、コチドリを見たのみであった。今日も1日30℃前後の気温で暑かったのだが銚子大橋を渡る頃に車の外気温を見るとなんといつの間にか22℃を指しているではないか。波崎新港に到着して外に出ると成るほど今までとは全く違い、半袖ではうすら寒いくらいの空気に変っていた。銚子、波崎は東京都心や千葉の平野部に比べると夏はやや気温が低いことが多いのであるがこれほど違うことは滅多にない。北東からの気流が流れ込んだのであろう北寄りの涼しい風を感じた。その後神栖市、香取市の利根川河川敷などに寄りながら利根川堤防沿いを走り印旛沼に立寄って帰宅したのだが河川敷のオオセッカなどは6月と比べると囀りも少なくなり姿も見にくくなっていた。印旛沼ではやはりヨシゴイの飛翔も少なく、オオヨシキリの声もまばらになっていた。最後に寄った吉高機場では珍しくモモイロペリカンの姿がなく、湖上を見渡しても姿がない。別の場所にいるのかも知れないがちょっと気になるカンタ君であった。
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