そろそろ三番瀬のシギチが気になりだす頃である。梅雨が早々と明けた後の連日の猛暑で鳥見に出るのもつい億劫になりがちなのだが季節は確実に移ってゆく。7月の三番瀬では越夏したミヤコドリや姿を見せ始めるオオソリなどと共に数は少ないものの毎年のようにオオメダイチドリの成鳥が見られる。今日は潮回りが必ずしも良くはなかったのだが早朝上げ潮の三番瀬を覗いたあと、このところコグンカンドリが見られている銚子方面を目指すことにして早朝に出発した。三番瀬は狭まりつつある干潟にミヤコドリの越夏個体が約30羽。その中に混じってオバシギ、オオソリハシシギ、キアシシギが各1羽見られたものの目指すオオメダイチドリは見られず、すでに到着しているのではと思われるメダイチドリも見られなかった。本来谷津干潟もチェックすべきであるが、今日は割愛して銚子に向かった。10時少し過ぎにマリーナに到着、いつものコースで鳥を探し始めた10時30分頃に鳥友から連絡があり、目指すコグンカンが出ているとのこと。急いでポイントに移動する。目の前やや遠くを飛ぶコグンカンを確認することが出来た。かなり広い範囲を遊弋しているようで、一旦姿を消しても暫らくするとまた飛来する。そのうちにもう1羽が現れて共に飛翔、時にはにもつれ合い絡み合う様子を見ることが出来た。何日も前からこのコグンカンをマークしていた鳥友はどうも2個体居るのではとの感触を持っていたのだが、見事証明されたという訳である。2時間半余りコグンカンを楽しんだ後は波崎、印旛沼経由で帰宅したのだが、銚子ではチュウシャクシギの群れが間近に見られるなどここでもシギチの渡りの始まりを実感。また、波崎ではビロードキンクロ♀が滞在中であったが翼が換羽ではなく不自然にポロボロで飛ぶことは難しそう。印旛沼では気になっていたモモイロペリカン、やはりいつもの吉高機場には居なかったがやや北側の船溜まりの沖の止まり木にカワウの群れに混じって休息しているのを確認できた。陸上はあまりに暑く、いたたまれずに少しでも涼しい沖合で過ごしているのかもしれない。 |