オオグンカンドリは市川市塩浜地区から同行徳地区の上空を今日も汎翔しており、私は行徳の野鳥観察舎前で一昨日に続き再開することが出来た。しかし逆光の上にはるか高みでの飛翔だったため画像としては証拠程度となってしまった。3分程飛翔姿を見せてくれたがその後は行方不明となってしまい、時間がまだ早かったので久しぶりの九十九里方面を目指すことにして11時前には行徳を後にした。目指した海岸では鳥の姿は少なくまたもや期待外れと思われたところへ20羽程の混群が飛来、キョウジョシギ主体の群れだったが中にコオバシギ2、オバシギ4、トウネン数羽、オオメダイ1などが混じっている。特にコオバシギは去年10月6日の三番瀬以来である。しかも2羽。いずれも幼鳥で、特徴である肩羽、雨覆いに出るサブターミナルバンドや白い羽縁の様子、さらに眉斑の太さなどがかなり異なっている。暫くはこの2羽を比較してじっくりと観察したのであった。オオメダイチドリ幼鳥と思われる個体も観察したが、オオメダイにしては嘴は小さめである。しかしメダイチドリ幼鳥とは全く異なる姿でありやはりオオメダイチドリとするのが妥当と思っている。一通りの観察を終え、居合わせた鳥友とも情報交換などをして14時過ぎには家路についたのであった。リスト中のコムクドリは行徳の野鳥保護区での観察である。
<追記> 話題のオオグンカンドリは本日(8月27日)朝方、市川市の海沿いの工場地帯の一角の電線に止まっているところを銚子在住のこの個体との縁浅からぬバーダーによって目撃、撮影されており、その画像により22日に九十九里浜で放鳥された際に右脚に付けられたとされるメタルリングが確認されたのである。多くの画像比較で検証されている通り、遅くとも放鳥2日後の24日には行徳に戻っていたことになる。また昨日夕刻には2羽のグンカンドリも目撃されているようでまだ暫くは話題を提供してくれるものと思われる。
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