9月4日から5日にかけて四国、関西を直撃して関空初め関西地方に大きな被害を与えた台風21号。そして9月6日未明に北海道胆振地方を震源とするM7の大地震と立て続けに日本列島を襲った自然災害。被害にあわれた方々が1日も早く平穏な日常を取り戻すことが出来るよう祈るばかりである。幸いにも関東地方は台風のコースから外れたため大きな被害は免れたが、強い風が予想されたため我が家も久しぶりに物置の戸を釘付けしたり、風で飛ばされそうな園芸用品などの小物を片付けるなどの対策をとったのが4日の夕方。そして翌5日の早朝、まだ雨が時折激しく降る中を銚子に向けて出動したのである。到着時はまだ残っていた雨も程なく上がり青空が広がるが南風は相当に強い。南側に面した銚子マリーナから外川漁港の防波堤の外側はまさに荒れ狂う波涛が護岸に打ち付けて高く砕け散る荒々しい光景が展開しているが、鳥はと言えばはるか沖合を飛ぶオオミズナギドリがカスカニ見られる程度で風に抗って飛ぶ少数のウミネコや鵜の姿を見かけるのみ。地上に降りているウミネコの群れに少数のアジサシが見られたのが救いではあった。これに反して波崎側の海上は白波も立たず、低い波が渚に穏やかに打ち寄せるのみ、なんと数名のサーファーがサーフィンを楽しむ姿さえ見られたのである。2日前に訪れた海水浴場には3羽のコオバシギ幼鳥が依然滞在中で待っていると餌を採りながらどんどん近づいてくる。突如2羽のミユビシギがコオバの近くに降り立ったがそのうちの1羽はまだ初々しい幼鳥のようだ。幼鳥にしばしば見られるようになんとなく成鳥とは異なるシルエットである。昼過ぎには稲敷市経由で帰宅の途についた。その道すがら飯岡にグンカンドリが出現したとのこと、さらに6日早朝にはまだ飯岡漁港に滞在中であるとの情報に接し再び銚子方面を目指したのである。飯岡漁港ではおそらくオオグンカンと見られる若鳥が風に乗って低く優雅に飛んでおり、時折ウミネコがゲットした食べ物を横取りするような行動を見せていた。一旦姿を消したり、また現れたりしながら長時間にわたり楽しませてくれたのである。
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