今日は休養日の予定であったが朝方から鳥友からの情報が頻々と入り始め、時間的には既に出遅れ感があったものの、行かねば見られずとの思いから急遽出動を決めた。今週4回目の出動であり、狙いはオオアジサシ、セグロアジサシなど。10時過ぎにはポイントに到着したもののお目当ての鳥は既に飛び去ってしまっていた。よくあるパターンである。再度の飛来を期待しつつ待ちの姿勢を貫くことにした。砂浜にはトウネン、ミユビシギ、キョウジョシギ、オバシギなどが遊び、さらにミヤコドリ、コオバシギ、メダイチドリなどが次々に飛来するので退屈することはなかった。トウネンの群れから離れて一人佇むトウネンが居る。よく見ると下嘴が二枚貝、おそらくまだ小さいハマグリに挟まれてしまっている。こうなるとなかなか外すのは難しいだろうと思う、エサ取りは困難だろうし、飛ぶのも重荷を背負ってのことになる。渡りの完遂は難しいだろう。何とか外れてくれることを祈るばかりである。さらに遠く漁港の上空を飛ぶグンカンドリを見ることができる。昼食のために一時的に現場を離れた際、漁港上空、間近にオオグンカンドリの若鳥を見ることが出来た。ところが現場を離れたほんの短い時間に目指すオオアジサシが飛来したとのこと。地上に降りることなくすぐに飛び去ったとのことで、やはり今回は縁がなかったのか? さらに粘ったものの現れず。沖合にはオオミズナギドリやアジサシが多数乱舞しており、あの群れの中にセグロアジサシやオオアジサシが混じっているのかもしれないなどと思いつつ時を過ごしたのである。砂地に降りているウミネコの群れの中にオオセグロカモメ幼羽を見付けた。例年カモメを目的に銚子などに出掛けるのは冬になってからで、多くの若鳥は1Wなのだが9月上旬に羽衣に乱れのないオオセグロの幼羽に出会うことは滅多にないのでその特徴を改めて観察することが出来た。夕方5時、沖合を飛ぶ多数のアジサシ類の群れに後ろ髪を引かれる思いでポイントを後にした。
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