このところ雨の日が続いていたが、今日は少なくとも日中は雨はないとの予報で、銚子方面を目指すことにした。午前7時頃に飯岡漁港に到着。雲が厚く垂れこめた朝は思いのほか暗くうすら寒い。南寄りの風にも拘わらず暖かさも感じない。ここでは思いがけなくウミスズメを1羽見ることが出来た。やや距離があったので近づくことを期待して暫く待ってみたが結局そのまま外海の方に飛び去ってしまった。その後外川漁港、黒生漁港とポイントをハシゴ、ミミカイツブリ他3種のカイツブリを確認。カンムリカイツブリの中にはかなり夏羽への換羽が進んだ個体も見られた。9時半時過ぎに第3漁港の干潟ポイントに到着。干潟はかなり出ておりカモメも干潟の上を飛んでいるのだが、その数は決して多いとは言えない。ざっと見渡してシロカモメ1W、ワシカモメ成鳥、タイミレンシスなどを確認したもののカナダ系は見られず一旦波崎方面に移動する。しかし波崎方面でもカモメは少なく、地面に降りているカモメの群れを見ながら少し早めの昼食をとることにした。ウミネコ、カモメ、セグロカモメ主体の比較的大きな群れを横目で観察しながらの昼食であったが、じっくりと観察すると怪我をしているカモメもチラホラと見られる。その後再度干潟ポイントに戻るが、途中「イクリ前」のポイントで少数のカモメを観察した。前回2月22日にこのポイントで見た小型のシロカモメがもしかしたら以前「デカムリアン」の愛称で継続して観察されていた個体ではないかと思い、今日も見られることを期待したのだが残念ながら見ることは出来なかった。干潟に戻ると間もなくカナダカモメ(2W)が姿を見せる。午後1時前あまり変化のない干潟を離れ隣接する空き地に降りているカモメの群れを観察しつつ早めに帰宅することにした。その群れの中に2羽のミツユビカモメを見つけて撮影しているところに引き続き干潟で粘っている鳥友からカムリアン飛来の知らせを受け、急遽干潟に戻ったのである。カムリアンアイスランドとカナダの中間的な個体とのことで2Wなので先シーズン見られていたカムリアン1W(去年3月7日のフィールドノート参照)の内の1羽なのであろうか。ちなみに熱心なカモメウォッチャーの方々は次郎の愛称を与えているとのこと。今後も継続的に渡来してくれとの願い大である。暫く観察撮影した後再び空き地のカモメを観察し、午後2時前に現場を後に帰宅の途に就いたのである。
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