若潮で潮の動きは小さく、ベストのタイミングであれば比較的鳥が見やすい条件であろうが、現地入りが上げ潮に転じてから2時間後の午前10時半頃であった。干潟には鳥の姿は全く見られなかったが程なく大型のシギ6羽が飛来し、干潟に短時間降りたり、また飛び立ったりを繰り返した。やがてやや遠い水の上に降り立ったが、スコープで確認すると、そのうちの3羽はやや小さく頭側線がハッキリしている。どうやらチュウシャクシギのようだ。今季初認である。やがて干潟に出てきたが警戒心が強く、接近は難しい。一方残り3羽はこのところ連日確認されているホウロクシギ。さらに潮干狩り区画のネット下の水際に数羽のオオソリハシシギを確認することが出来た。また、完全に冬羽の1羽の他は程度に差はあるものの夏羽への換羽途中である。ハマシギなど中、小型のシギチを探したが干潟には降りていないようだ。市川側から船橋側までざっと歩いたのちに、船橋側の沖合防波堤をスコープで観察する。多数のミヤコドリ、ハマシギを見ることができたが、他に防波堤に戻ったホウロクシギ、少数のオバシギ、ミユビシギ、ダイゼンを確認することが出来た。シロチドリ、メダイチドリを確認することは出来なかったが、早朝にはメダイチドリも見られたとのことである。そろそろ渡りのベストシーズンの時期であるが、種数、個体数ともに非常に少ない。また潮周り、タイミング共ベストの日に出直すことにして、早々に引き上げることにした。
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