3日前の三番瀬訪問は、ベストの時間ではなかったため鳥は閑散としていたが今日は再度早朝の三番瀬、潮回りは大潮で、干潟が出始める時刻に合わせて三番瀬に入った。すでに3羽のホウロクシギが降りており、潮干狩り区画のネットの上には干潟が出るのを待っている多くの鳥達がズラリと並んでいる。間もなく先ずミユビシギの群れが少数のダイゼンと共に降り立ち、相前後して多数のオオソリハシシギが降り立つ。オオソリは朝日を横から受けて夏羽のアカがますます華やかに見える。次に降りてきたのはハマシギの大群と、さらにもうしばらくしてメダイチドリの群れが降り立ったのである。これで大方の顔ぶれは揃ったのであるが。どうもオバシギが見当たらない。3日前に3羽、昨日は2羽確認されていたオバシギ、今日は最後まで見ることはなかった。多数の群れの中にコチドリ、キョウジョシギ、チュウシャクシギなども見ることが出来、群れは時折周辺を飛び回り、久しぶりに三番瀬らしい光景を見ることが出来た。ところで3羽のホウロクシギなうちの1羽が干潟の上にうずくまっていることが多いことに気が付いた。どこか体調が良くないのだろう。飛ぶことに支障はないようだ。しかし飛んだ時の画像を見てみるとこのホウロクシギは脚をカカトにあたる部分から先を前方に折り曲げて飛んでおり、その指の部分に糸状のものが絡まっていることが確認出来た。通常は脚を後ろに伸ばして飛び、そのため尾羽の先端から足指の部分が飛び出て見えるのだ。3日前に見たときに右脚の指の辺りにやはり糸状のものが絡まっていることを確認していたが、その時は大きな支障はなさそうに見えた。ホウロクシギのような大きい鳥であってもその時は些細に見えるトラブルが時間の経過とともに、体力の消耗に繋がり弱ってしまう。何とか救済出来ないものだろうか。その後葛西臨海公園に移動して遠く東渚のクロツラヘラサギを遠望、ついで帰途谷津干潟に立ち寄り、昼食をとりつつセイタカシギや名残のカモ類を確認することが出来た。13時頃丁度7時間かけて3カ所を駆け足で回った干潟のシギチ観察を終えることにした。
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