HOME
FN−目次
CHUSAN の FIELD NOTE
令和元年11月24日

日 時 R1/11/22、23
場 所 伊豆沼周辺
天 候 晴れ、曇り
確認者 CHUSAN
オオヒシクイ 11 カルガモ 21 アオサギ 31 ミヤマガラス
マガン 12 ハシビロガモ 22 ダイサギ 32 ハシボソガラス
カリガネ 13 オナガガモ 23 コサギ 33 ハシブトガラス
アオガン 14 コガモ 24 トビ 34 ヒヨドリ
 5 ハクガン 15 キンクロハジロ 25 ハイタカ 35 ムクドリ
 6 シジュウカラガン 16 カワアイサ 26 ノスリ 36 スズメ
 7 コハクチョウ 17 カイツブリ 27 カワセミ 37 ハクセキレイ
 8 アメリカコハクチョウ 18 カンムリカイツブリ 28 チョウゲンボウ 38 カワラヒワ
 9 オオハクチョウ 19 キジバト 29 ハヤブサ 39 ホオジロ
10 マガモ  20 カワウ  30 モズ    
 ア オ ガ ン
極めて珍しいアオガンがマガンの群れに混じっていると聞いたのは11月初め頃のことだったろうか。その後は見ることはなかなか困難ということで、行動が落ち着いたら行ってみようと思っていた。鳥友の何人かも見に行ったもののやはり相当に手強い、と言うか動きが把握できない上に捜索範囲が極めて広く、さらには行動パターンも未だ定まらずということで、チラミだったり、極く遠かったりでも見られればよい方であるという状況が続いていて出動しても見られる確率は低そう。そんな中での一縷の望みを持っての出動であった。初日は夜明けに目指したポイントで待つもののマガンの群れは期待通りに降りてくれず、はるか離れた場所に集結はているように見えたのでその方面に移動。大きな群れがいくつも降りており、期待を持って群れの中の検索をスタートしたのである。しかし午前中かかっても見付からない。知り合いからの状況も芳しくない。午後少し場所を変えてみたものの状況は変わらずで手強いと覚悟を決めてきたはずなのに早くもヘコタレ気味になる。夕方近く塒入り前に集結する場面での発見に期待を込めてスコープで水面、タンボの群れを片っ端から検索するが当たらない。塒に帰ってくるマガンの数はこの地域では22日現在で10万4000羽を越すといわれており今日探した対象はその中の極く僅かで次々と帰ってくる群れを見ていると益々無力感に襲われる。第1日は予想したこととは言え全く行動すら把握できず敗北感いっぱいで終わってしまった。そして2日目もやはり前日と同じ場所から捜索をスタートする。休日なのでバーダーの数はかなり増えたようで発見される確率は高まっていると期待。しかし朝方の結果は前日同様で「あれだけの数をみたのにこれでは」と「見付けられる気がしない」感に襲われて気力が萎えそうになり、「もしかしたらもう居ないのでは」「そうであれば仕方がない」など自分に対する言い訳的感情が頭をもたげてきたしまう。その後昼前からはいくつか場所を変えて捜索を進めることにした。移動しながらの昼食を済ませた少しあと。塞がっていた道は突如開けることになった。見付かったという情報が知り合いから次々と入ってくる。しかし偶々捜索範囲を広げていたため20Km近く離れた場所にいた。最近では出したこともないスピードで出現ポイントに戻る。なんとか飛ぶ前に到着したものの見られる角度が悪くおまけに目標は向こう向きで蹲っているようだ。これでは見たことにはならない。そしてやがてその群れは飛んでしまい折角のチャンスを逸してしまったかに思えた。しかし間もなく再び発見されたとの報が入り急行。今度は距離は遠いものの寝ている姿をハッキリ確認することが出来た。あとは顔を上げること、立ち上がることを待つのみ。・・・・それから午後4時過ぎに塒入りするまでの1時間あまりはそれまでの苦労と敗北感がウソのように充実した撮影、そしてスコープでの観察により初めて見る異国の鳥の姿を堪能したのであった。
あの凄い数のマガンの群れの中からこの小さな遠来の鳥を見つけ出してくれた方には敬服そして大感謝である。
 カリガネ  ハクガン シジュウカラガン