シギチの渡りが本格化し、各地からの情報も多彩になって来たので、久方ぶりに1日かけて外房から内陸のタンボを一気に回ってみることにした。早朝出発し九十九里浜の南端からスタート、途中4カ所ほどのポイントをチェックしながら北上する。この方面ではメダイチドリやミユビシギが主体だが今年はソリハシシギが多いと感じる。オオメダイチドリも殆どが幼鳥になって来た。メダイチトリ、ミユビ、トウネンなども幼鳥が目立つ。越夏したクロガモの姿も引き続き確認出来る。九十九里浜北部、飯岡に近い小さな川が流れ込む場所で思いがけずエリマキシギの姿を見ることが出来た。このシーズン初めての出会いで、これも幼鳥である。時間の関係もあり、成果も期待出来ないので銚子、波崎をカットして香取、稲敷方面に向かう。水田は収穫が進み刈り取り後のタンボが多くなったが鳥は少なく、少数のムナグロを見たのみで今日もツバメチドリには会えなかった。稲敷の蓮田ではこのところ見られているキリアイ、ヒバリシギ、オジロトウネン他は引き続き滞在中。しかしハヤブサが飛び鳥達は奥の方のタンボで蹲って動かない。ハヤブサが居なくなり鳥達が動き出しても相変わらずスコープの距離であった。キリアイは今シーズン初めてだが前回は3年前の9月である。久しぶりなのだ。待っていても鳥は近づきそうもないので16時過ぎに撤収を決めた。観察したシギチの種数は20種、走行距離は250Km。久しぶりの1日かけた鳥見であった。
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