天候や車の都合で約10日振りの鳥見である。先ず九十九里浜に向かう。水溜まりは大きく広がり砂浜が狭くなってしまっている。到着時、ハシブトアジサシは留守であったが1時間ほどして戻ってきた。尾羽などに僅かに幼羽がのこり、嘴基部も赤い。幼羽から1Wへの換羽が進んでいる個体と思われる。シギチはトウネン、ハマシギ、オオソリなど数種類が滞在中であったがオバ、コオバなどは見られなかった。その後調査の目的で与田浦水田に向かう。この時期は水田地帯である与田浦地区ではシギチの数は非常に少ないが今日は刈り取り後の耕起された水田の上を飛び回るツバメに混じって飛ぶツバメチドリを4羽確認することが出来た。すぐ目の前を高速で縦横に飛び回るツバメチドリを撮影するのは至難の業で辛うじて数枚の証拠写真が得られたにすぎなかった。やがてツバメが移動するとともにツバチも見えなくなってしまう。その後稲敷市に移動。今までに確認されているポイントを回ってみた。今まで夏羽を残すオオハシシギ1羽が見られたポイントでは成鳥冬羽のオオハシシギが4羽、その付近の蓮田でオジロトウネン1羽が確認出来た。その他浮島側の蓮田では前回までのような色々な種類は見られず、蓮田の農道を丹念に歩いてみたのだが、オオハシシギ(幼羽)1羽及びコアオアシシギ6羽を確認出来たのみ。その他はコチドリ、タカブシギくらいで非常に寂しいものであった。16時過ぎ1日中晴天に恵まれよく歩き、良く走った鳥見を終了した。
蓮田で見られたオオハシシギ幼鳥
|