季節外れの暖かで穏やかな天気に誘われてフィールドに出ることにした。といっても特に目標があるわけではなく、さりとてキバラガラや蓮田のシギチ達にも連日では嫌われそう。というわけで霞ヶ浦南岸から稲敷市、印旛沼にかけての広い範囲、主として水田地帯を探索することにした。となると猛禽や開けた草原の小鳥が対象となる。しかし結果としてはあまりにも穏やかな空気感の中で鳥も活発には動かないようでハイタカ属の鳥達を見かけることのないまま1日が終わってしまった。霞ヶ浦沿いの水田地帯で出会ったハヤブサは黒頭巾をすっぽり被ったような頭部と腹部の横斑の太いことなど、オオハヤブサの特徴が見て取れる。また、同じ場所でハイイロチュウヒ♀が飛び、ハヤブサと絡むような場面もあった。その後久しぶりに立ち寄った稲波干拓地ではオオヒシクイの先遣隊約10羽が昨日到着したものの今日は姿を見せないとのこと、最近は100羽超のオオヒシクイが餌場とているとのこと。数年ぶりで訪れてみて水田から蓮田に衣替えしたタンボがかなりあることに気が付いた。オオヒシクイの活動に影響があるのではないかと心配になった。本体の到着ももう間もなくと思われる。道すがら立ち寄った浮島の蓮田地帯ではシギチの捜索はしなかったが、ジロネン、コアオなどの鳥たちを見ることができた。夕方近くに印旛沼に移動、コチョウゲンボウ♂、♀、チョウゲンボウなどを観察撮影して今日の鳥見の終了である。挿絵はハヤブサ科の定番3種とした。
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