たまにはタンボ巡りを一休みして近間の海辺を散策がてらの鳥見を楽しむことにした。まずは三番瀬の海に面した浦安市の岸壁の遊歩道。対岸には午後に行く予定の船橋三番瀬海浜公園が見える。目下の水際にはヒドリガモが多く、少し沖合にはスズガモの群れが多い。歩き始めて間もなくまずホオジロガモが目に入る。しかしビロードキンクロは見ることが出来ない。タイミングが合わなかったのだろうか。岸壁の端まで行っても見られず諦めて駐車場所に戻りかけた時にようやく盛んに潜水を繰り返しているマッ黒い鳥を発見した。ちょっと前までは姿がなかったのでタイミングよく沖合から岸近くにやってきたのだろう。ここでこの鳥を間近に見たのは2016年の3月のことである。その時と同一個体なのだろうか? それとも毎年渡来しているのだろうか? などと考えながら次なるポイントに移動する。市川市の公園の池である。最初にこの公園を訪れた20年以上前と比べるとカモの数は激減しており、私自身もここを訪れるのは久しぶりである。幸いお目当てのアメリカヒドリは今日も滞在しており緑色に輝く頭部が美しい。池を一回りした後三番瀬に移動した。目的のズグロカモメはすぐに見つかり時折身を翻してタイブする独特の飛翔を見せてくれた。今日見られたズグロカモメは3羽。いずれも成鳥であった。これから渡去する3月まで訪れるバーダーを楽しませてくれるだろう。それにしても驚くのはミヤコドリの数。数えたわけではないが干潟一面といっても大げさではないほど多数が干潟に降りていた。最後に一通りのシギチを確認して谷津干潟に移動。ここではセンター内のカフェで目の前の池でエサ取りをしているカワセミを「鑑賞」しながらコーヒーでくつろいだのである。一応目標としていた鳥はすべて見ることが出来て楽しく、ゆったりとした鳥見の1日であった。
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