与田浦水田から稲敷方面を目指してまだ暗い時刻に出発した。午後からは風が強まるとの予想で、その前になんとか回りきろうとの目論見である。与田浦の開けた水面ではオオハクチョウ数十羽の群れが見られる。今までに見た記憶がないシーンであり、最近になってここに塒をとった群れなのだろうか。この群れの一部が鹿島線の高架橋を越えて西方向にしきりに飛んで行く。そしてその方向1Kmくらいの水田にはコハクチョウを主体とした270羽以上の群れが採餌していた。以前から与田浦水田を餌場とするコハクチョウ、オオハクチョウは北浦に塒をとっているものと思っていたがそれらも含めて様子が変わってきたように見える。その他与田浦到着の前には常陸利根川上空を東から西に向かって隊列を組んで20羽ほどのガン2群が飛行するのが見られた。おそらく稲波干拓の餌場に向かうオオヒシクイの群れであろう。その後稲敷に移動、オオハシシギ35羽、エリマキシギ、ハマシギ数十羽の飛翔などを観察したが午前11時頃、西寄りの風が突如として強まり辺りは土ボコリに包まれとても蓮田を歩いて探鳥する状況ではなくなってしまった。余りに突然のことだったので一時的なこととして風が止むことを期待したが全くその様子はなく蓮田地帯の丹念な探鳥は断念、12時過ぎに撤収を決めた。 |