ズグロカモメを観察した3月6日以来約20日振りに三番瀬を訪れた。特別な目標があったわけではないが前回はダイシャクシギを遠くからしか見られなかったので今回は何とか近くで見てみたいと思ってのこと。ベストの潮を図って6時過ぎに到着。すでに潮は引き始めておりハマシギの群れが出始めた干潟に降りている。子魚が群れているのだろうユリカモメが群がり、ウミアイサの一団が浅い潜水を繰り返して餌を追う。ひとしきりの大騒ぎである。毎年この時期に見られるウミアイサの行動である。やがてミヤコドリの群れがまだ干潟が出ていない浅瀬に降りてきた。遠いが双眼鏡で観察するとダイシャクシギ4羽、オオソリハシシギ2羽等が混じっている。ハマシギ、ミユビシギの群の中にトウネンが1羽。ヨロネンっぽい雰囲気だが嘴が小さいため独特の雰囲気がある。ハマシギの中には腹部が黒くなりかけている個体も散見されミユビシギも肩羽あたりに黒い羽毛が見られるようになっている。もう換羽が始まっているようだ。ダイシャクシギにはやはり接近は出来ず距離をおいての観察だったが太陽を背にして夏羽に変わりつつある4羽を十分に観察することが出来た。ユリカモメの中には既に頭部が黒くなったものも見かけた。ミヤコドリの群れの中に聞いていたアジサシを確認することも出来た。本格的な渡りのシーズンを控えて衣替えを始めたシギチ達の姿を十分に堪能することが出来た。帰宅途中、メダイチドリの渡来を期待して谷津干潟に寄ってみたが僅かなカモ類が残っている他は特段の鳥は見られなかった。
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