シギチの渡りのシーズンインとて、一昨日は海辺を通過するシギ、チドリを訪ねたが今日は内陸淡水性のシギチを観察することにした。例によって香取市から稲敷市にかけて、さらに河内町まで、利根川左岸、霞ケ浦南岸に広がる水田、蓮田地帯に点在するシギチポイントを辿ってみた。こちらは渡去を控えた越冬組、夏鳥として渡来したもの、そして通過組などであるが、5月を目前にして蓮田に入る通過組(アオアシシギ、ツルシギ他)の姿がまだ見えないのが寂しい。しかしあと10日もすれば水田地帯にはチュウシャク、トウネン、キアシ、キョウジョなどが多数姿を見せてくれるに違いない。という訳で主として今日は越冬組が冬の姿から繁殖羽への衣替えの状況を観察することがお目当てとなる。今日の最大の収穫は蓮田地帯で2月以来行方が分からなくなっていたオジロトウネン、ヨーロッパトウネンに再会出来たことである。もともとヨロネンを継続観察して換羽過程を詳細に見ようと思っていたのだが3月下旬から4月上旬にかけての換羽初期に会えなかったことで換羽過程をつぶさに観察することは出来なかったが、今日再会したヨロネン2羽はすでに換羽がかなり進み、夏羽一歩手前の状況であった。オジロトウネンも個体によっては夏羽になりかけ、オオハシシギも全体に赤味が強くなっていた。ムナグロの群れ、コチドリの繁殖行動など久しぶりに淡水系のシギチ観察を楽しむことが出来た。 |