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CHUSAN の FIELD NOTE
令和3年4月27日

日 時 R3/4/27
場 所 外房沖(千葉県)
天 候 晴れ、曇り
確認者 CHUSAN
コアホウドリ ハシボソミズナギドリ ウミウ 13 シロハラトウゾクカモメ
クロアシアホウドリ アカアシミズナギドリ 10 コシジロアジサシ
アホウトリ オーストンウミツバメ 11 トウゾクカモメ(淡、暗
 4 オオミズナギドリ゜ ヒメウ 12 クロトウゾクカモメ
 ハシボソミズナギドリ オーストンウミツバメ コシジロアジサシ
トウゾクカモメ(暗色型)  クロトウゾクカモメ シロハラトウゾクカモメ
2週間前に続いて今シーズン2回目の外房沖である。最大の目標はアホウドリの成鳥を間近に見ることであったが今回はアホウドリは2個体、成鳥と亜成鳥であったが肝心の成鳥は船の反対側に出てしまい視認のみ。亜成鳥はなんとか撮影することが出来た。またしてもアホウ成鳥には課題が残ってしまった。他のアホウドリ2種、コアホウドリは前回よりも見るチャンスは多かった。クロアシアホウは前回同様出ずっぱりで船にまとわりつくように飛び、時に着水する。しかし今回の収穫はアホウドリ以外の海鳥をしっかりと見ることが出来たということである。ハシボソミズナギドリは大きな群れに遭遇したし、オーストンウミツバメは群ではなかったが多数が飛んでおり頻繁に見ることが出来た。船首方向の上空を飛ぶ3羽の鳥を発見、撮影画像を確認したところアジサシであった。詳細を確認する時間はなかったので帰宅後検討することにしたのだが、結論はコシジロアジサシ、アリューシャンだ。上面はグレー、次列風切り後縁が明瞭に黒い。そして額の白。繁殖地に向けて渡っているのだろう。トウゾクカモメ類は3種とも見ることが出来た。トウゾクは数個体を確認したがそのうちの1羽は暗色型であった。クロトウゾク、シロハラトウゾク共に2個体を確認した。これら全てが分かりやすい繁殖羽で識別は容易であった。 今日の海況は決して良くはなく気象庁の波浪予報では波高2mを超える荒波である。出航前には船長殿からも「地獄の揺れ」を予告されてしまったほどであった。大きなうねりに船は翻弄され船べりに座ったまま動くことが出来ない。ファインダーに目標を捉えること自体困難で、一旦捉えても大きな揺れで次の瞬間には外れてしまう。さらに大きな波の壁が迫ってきて鳥はその向こうに沈んでしまい、そのまま見失うこともしょっちゅう。という訳でまともな画像は殆どない。船の揺れ自体が大きなブレになるので証拠写真が撮れればヨシとしようと自分に言い聞かせての観察であった。特に船の直近を飛ぶ個体はファインダーに入れることは不可能に近く、途中からは撮影は諦めて目視による観察に徹することに切り替えた。そんな中アカアシミズナギドリが直ぐ目の前を飛んで後方に飛び去ったが嘴のピンクとその黒い先端をハッキリと視認することが出来た。早朝から約4時間半、大波に揺られながらも充実したひと時であった。