ヤマシギが出ている市川市の自然公園に向かった。11年前の2月にも同じ場所に出ているので実に11年振りである。到着直後は見られなかったが公園内を一回りして再度ポイントを覗いてみると木の根の影に何やら動くものを確認。ヤマシギの頭の模様の様である。暫く待つうちに移動して全身が確認出来る場所に出てきてくれた。2016年の舞岡公園以来6年振りのことであった。暫く観察した後に公園内をもう一回り。ミソサザイ、ルリビタキ、ウグイスその他を確認。時間に余裕があったので印旛沼に行ってみることにした。日差しは明るく風も弱く早春の水のぬるみを感じ取ることが出来る。湖面は穏やかで空の青を映しカンムリカイツブリやヨシガモの姿もなんとなくゆったりとしている。ベニマシコのポイントでは前回と同様ブッシュの中で餌を採っていて開けたところには出てこない。なんとか全身が見える場面を撮影できたが日の当たらない暗い藪の中である。クイナ、ヒクイナは前回同様頻繁に姿を見せてくれた。水辺の葦原を潜行するタイプの鳥だが今日は白日晴天の下、その姿を存分に見ることが出来た。葦原ではオオジュリンの姿を見ることが出来たが中には頭部が黒くなり始めた個体も見ることが出来た。一時数万羽とも言われたトモエガモはかなり減っているようで沖合の帯状の群れが細く、短くなったように見える。ヒシクイの群もこの3日ほどは見られていないようでガン、カモ類の北帰行もたけなわといったところである。午後3時前に早めに切り上げることにした。
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