今日は天候が不安定で雷雨も予想されたがこの季節の旬の鳥を見るべく九十九里海岸から利根川下流域、印旛沼を回ってみた。先ず久しぶりに訪れた九十九里海岸では期待していたアジサシ類は全く見られず利根川流域に移動する。利根下流域の広々とした葦原を目に土手を歩いてみる。極く限られた場所でオオセッカのさえずり飛翔がみられる。コヨシキリの姿も確認出来た。以前2度ほどサンカノゴイの姿を見かけたことがあるので暫く待ってみる。しかし現れたのはサンカノゴイではなくチュウヒが1羽。毎年この葦原で夏を過ごす個体ではと思われる。さらにコアジサシが姿を見せ続いてクロハラアジサシの小群も姿を見せた。中に翼の色がひと際明るい個体。ハジロクロハラアジサシの様だ。九十九里海岸では見られなかったのでラッキーであった。コジュリンの声は今日は殆ど聞くことがなかったが♀を1羽間近に見ることができた。正午前後になると風が徐々に強くなり気温も目に見えて下がってきた。西側、利根川の対岸の雲行きが怪しくなってきた。雷雲が迫っているようなので車に戻り、印旛沼を目指すことにした。方向から言えば雷雨のど真ん中を突っ切って走ることになる。小見川大橋を千葉県側に渡って暫くすると予想通り激しい雷雨に遭遇した。ワイパーを最速にしての運転は久方ぶりである。雷雨の中の運転はそう長くは続かず成田空港付近では空は明るくなり、雨も小やみになってきた。印旛沼では悪天候のせいか鳥見人は極く少なく車もわずか2台。暫くは雨も降らないようなので土手に上がってみた。時々飛ぶヨシゴイを観察。リュウキュウヨシゴイは出てくる様子もなさそうである。しばらくすると今度は北西方向に雨柱を伴った大きな雲の塊りが現れ時折稲妻もみられる。スマホのレーダー画面ではこちらに近付いてくるようで居心地が悪くなってきた。一応目的の鳥はなんとか見ることが出来たので迫ってくる雷雨を避けて帰宅することにした。
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