暑い日が続く上に鳥も少ないこともあってなかなかフィールドに出るのも気が進まない日々である。しかし一部ではシギチの渡りも始まっているので近場の様子を偵察に出掛けてみた。東京港野鳥公園はおそらく1年ぶりの訪問で、お目当てはササゴイとこのところ見られているとの情報があったアオアシシギである。しかし結果としてはこの両方とも見ることが出来なかった。ほんのちょっとしたタイミングのズレや日にちのズレで見ることは出来なかったのである。代わりに姿を見せてくれたのはキアシシギの群れとここに「常駐」していると思われる2羽のセイタカシギであった。去年も営巣しているこの鳥を見ているので同じ個体ではないだろうか。涼しい観察センターでの昼食を挟んで各観察舎を回って蝶やトンボなどを確認したりセミの声に耳を傾けたりしながら現地で出会った鳥友の方たちとゆっくりとした時を過ごすことが出来た。帰路は三番瀬に寄るつもりであったが十分な時間がなかったため谷津干潟に立ち寄って帰宅した。谷津干潟ではメダイチドリを期待したが見られず、ここでも潮が引いた干潟のキアシシギを確認したのみであった。周囲の緑を水面に映した淡水池。その真ん中にカイツブリが一羽浮かんでいるのが印象に残った。
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