久し振りに外房から利根川流域、稲敷に至る250Kmルートを回ることにした。このところ見られているハシブトアジサシやコウノトリを見たかったからである。早朝暗いうちに家を出て外房方面に向かう。実は3日前にハシブトアジサシに挑戦したのだが到着直前にハヤブサに飛ばされてしまったようで、その後4時間ほど待ったものの見ることは出来なかった。しかし、その後も滞在情報があったので欲張って250Kmコースを回ることにしたのである。波打ち際に羽根を休める多数のウミネコの中にハシブトアジサシを見付けるのは容易であった。嘴の下側基部が赤い。幼鳥(1Wへの換羽中か)である。ハシブトアジサシはカニを餌とすると思っていて事実以前三番瀬で見たこの鳥は海面ではなく干潟の小型のカニを採って独特の飛翔を見せてくれた。しかし今日は時々飛んで隣の海水浴場の海面上を飛び回りダイブしている。どうやら小魚を狙っているようだ。その後浜辺のダイゼンやミユビシギを観察したのち次なる目的地に向かった。利根川下流域に暫くぶりに戻ってきたコウノトリである。3羽ないし4羽とのことであったが今日は目的地に到着、即1羽を確認することが出来た。時間の関係もあり稲敷に向かう。稲敷の様子は基本的に前週とは変わらなかったが今日はアメリカウズラシギは見られず、ツルシギはもしかしたら4個体くらいは入っているのかもしれない。またトウネンやヨロネン、ジロネンなどの小型のシギも開けた蓮田が増えるにつれて分散傾向にありヨロネン成鳥、ジロネンなどは本新側で見ることが出来たのである。目指していた鳥がスムースに見られたこともあって14時30分頃に早目の撤収を決めた。
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