久し振りに銚子方面を目指すことにした。特段の情報があるわけではなかったが稲敷のシギチも通過組が渡去し、越冬組が飛来するまでのいわば閑散期状態なので銚子から利根川沿いを稲敷方面まで、主なポイントをざっと回ってみようと思ったのである。そしてスタート地点の銚子ではカモメの姿は殆ど無しに等しく、見られたのはタイミレンシスと思われる足が黄色くややスマートに見える個体、セグロカモメの他ウミネコ、カモメもごく少数が見られたに過ぎなかった。他にはクロサギやイソヒヨドリがいつも見られる場所で確認出来た程度であった。カモ類もまだ少ない。このような状況なので波崎はパスし、東庄町のカモ類やハクチョウの渡来地と周辺のハクチョウの餌場に行ってみることにした。コハクチョウは餌場の水田で数10羽、期待したガン類は見られず塒となっている堰では圧倒的にマガモが多く、次いでオナガガモ。ヒドリガモやトモエガモはまだ少ない。次いで香取市の水田を経由して稲敷方面に移動した。目的の一つは今年はまだ出会っていないホシムクドリを探すことである。予定通りシギチのポイントはパスして貴重な情報を頼りにムクドリ探しに向かった。ポイント周辺には鳥の姿はなかったものの電柱下は多量のフンで汚れており周辺をざっと探索した後暫く待機することにする。そしてものの10分もたたないうちに20〜30羽のムクドリの群れが飛来、その中に首尾よくホシムクドリ2羽を確認することが出来た。このホシムクが例年稲敷で見られたホシムクなのだろうか? そうあちこちで見られる鳥ではないのでおそらく同じ群れだとは思うが、ならば何故いつもの場所ではないのだろうか? なにか環境が変わったのかもしれない。その後1時間程葦原のチュウヒの塒入りを観察したのち撤収することにした。ハイイロチュウヒの姿はまだ見られていないとのことであった。
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