2週間振りにまとまった時間がとれ、出動することにした。水田や葦原の猛禽類を狙って利根川周辺を回ることにして先ずは印旛沼へ。ハクチョウの渡来地では先日はマガンとヒシクイが一羽づつ見られたのだが今日はその姿はない。白鳥類の現在の渡来数は約350羽、オオハクチョウが数羽混じている。ハクチョウ類は今後さらに増えていくのだろう。沼の周囲の水田ではチュウヒが比較的よく見られたがコチョウゲンボウには出会えず。毎年決まった場所に渡来するケリは6羽を見ることができた。すべて成鳥のように見えた。その後は東庄町の利根川沿いの水田に移動、ここではコチョウゲンボウ♂、♀を確認することが出来た。ここでもチュウヒが頻繁に飛ぶ。さらに対岸の神栖市でもコチョウゲンボウ、ノスリ、ミサゴ等を見る。最後に稲敷市に回りチュウヒ、ハイイロチュウヒの塒入りを観察することが出来た。今日は興味ある場面を2つ観察することが出来た。一つはコチョウゲンボウに関すること。電線にとまっていることが多いのだが、とまっているコチョウゲン♀にハクセキレイが接近してきた。すかさずコチョウゲンは電線から飛び出しハクセキレイを追って突進したのだが次の瞬間ハクセキレイは今までコチョウゲンがとまっていた電線にとまったのだ。するとコチョウゲンは襲うのをやめて同じ電線のわずかに離れた場所に今まで通りにとまってしまい狩りをやめてしまった。どうやらコチョウゲンボウは飛んでいる小鳥を襲うのは得意だがとまっている鳥を狙うことはしないようである。電線にとまる同じ電線に他の小鳥が並んでとまっている場面はよく見る光景である。今日もコチョウゲンと同じ電線にカワラヒワ、タヒバリ、オオジュリンが一見仲良くとまっているところを見ることが出来た。もう一つの光景はハイイロチュウヒとコチョウゲンボウのバトルである。コチョウゲンボウはチュウヒに対してバトルを仕掛けることはしないがハイイロチュウヒに対しては盛んにモビングのような行動を仕掛ける。ハイチュウもコチョウゲンも葦原スレスレを同じように低く飛ぶのでコチョウゲンは気になるのかもしれない。チュウヒの場合は比較的高く飛ぶので、気にはならないのだろう。このような光景を見るのは2度目である。夕刻4時過ぎ、日没が近づき撮影条件も厳しくなってきたので撤収することにした。
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