近場の印旛沼周辺を短時間まわってみた。雲の多い空模様であったが、風は殆どなく、湖面は鏡のように静かで、カモ達の多くは沼の真ん中あたりに長い帯状に群れをなしている。種の確認は出来る距離ではないがオナガガモ、トモエガモなどであろう。ハクチョウの寄せ場ではその数も増加しつつあり、今日の時点では400羽を超えているという。しかし先日まで見られたヒシクイやマガンの姿は今日はない。工事は続いているもののともかく通行できるようになった吉高機場周辺では例年のようにヨシガモの姿が目立ち、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリなども見うけられる。吉高機場の船溜まりに定住しているモモイロペリカンは周辺の土木工事による環境変化にも拘わらず何事もないように生活しているようだ。湖岸の葦原の上を時折チュウヒが飛ぶ中、沼の東側の水田地帯をパトロールしてみたがハイタカの飛翔やタゲリの群れを見たくらいで鳥の動きは少ない。正午頃に一旦房総風土記の丘に移動。主なポイントを歩いてみたもののやはり鳥は少なく、カラ類の混群に出会うこともなかった。坂田が池にはミコアイサのメスタイプが2羽見られたが♂の姿はなく、トモエガモも見られない。午後になって印旛沼に戻ったころから北風が急に強くなり気温も下がり始めた。湖面も波立ちオナガガモやマガモの群れが西側の湖岸近くに終結している。13時過ぎ、寒々としてきた印旛沼周辺を後に撤収を決めた。 |