シギチの生息数調査を絡めて神栖市の利根川沿いの葦原、香取市の与田浦水田、そして久々に稲敷市の浮島を訪れた。利根川沿いの河川敷に広がる葦原を堤防上から眺めながら歩いてみた。葦原は去年の枯れ葦の下から緑の葉が伸び始めているが葦原自体はまだ枯野状態。しかしそれでもウグイス、セッカ、そして姿は見えないものの早くもオオセッカの囀りが聞こえてくる。堤防下の池にはまだハシビロガモ、コガモなど渡りの遅いカモが少数見られる。そして例年この葦原で夏を過ごすチュウヒの姿が見られた。少なくとも3個体を確認することが出来た。香取市の水田地帯は田植えのピークを迎えておりシギチの姿は殆ど見られない。午後に入って稲敷市に移動、蓮田地帯を広範囲に歩いてみたがシギチの姿は少なく、コチドリの啼き声が目立っていた。結局ヨーロッパトウネン1羽と数羽のオジロトウネンの群れをなんとか見ることが出来た。情報ではトウネン数羽と別なヨロネン2羽が見られるとのことであったが見ることは出来なかった。今日観察できたヨーロッパトウネンは3列風切りや雨覆いの一部が褐色の夏羽に変わっているものの頭部などはまだ冬の姿であった。またジロネンの方は換羽が進んだもの、まだ冬姿を残すものなど換羽の段階にはバラツキには見られた。もう一つのトウネンの群れを求めてさらに歩き回った蓮田地帯、午後3時過ぎに撤収を決めた。
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