この季節、年に1度か2度、渡来したばかりの山の夏鳥を見に行くのが恒例のようになっている。先日の甲州市に続いて今回は信州の鳥見ポイントを1日1か所、3日間にわたってハシゴすることにした。軽井沢では例年に比べて新緑の展開が早いとのことで鳥の姿を見ることは難しかったがそれでもミソサザイ、イカル、キビタキ等が目と耳を楽しませてくれた。2日目は戸隠森林植物園、標高が高いだけに早朝は冷え込みがきつく1℃。しかし日が高くなるに従って心地よい早春の高原の雰囲気となる。新緑の展開はこれからなので鳥の動きも確認しやすく植物園の木道を何回も巡回。主に午前中色々な鳥を楽しむことが出来た。恐らく戸隠を訪問するのも今回が最後となるだろうとのことで昼食には戸隠そばを賞味する。午後は翌日の探鳥地である八ヶ岳山麓の茅野市への移動である。最終日は八ヶ岳を望む山麓の別荘地の周辺と園地をゆっくりと鳥を探しながらの散歩である。初めて訪れた場所であったが、こちらも標高が1000m以下で新緑が美しい分。鳥は見にくかったがそれでもたくさんの夏鳥を楽しむことが出来た。もうかなり前に白樺湖でジョウビタキの巣立ち雛を観察したことがあり、八ヶ岳山麓から諏訪方面にかけて、ジョウビタキが繁殖していることが知られているが、今回初めてジョウビタキ♂♀をこの季節に確認することが出来た。新緑の中のジョウビタキはまた格別の美しさを感じる。天候は前半2日間は終日快晴で、気持ちの良い鳥見が出来たのだが撮影の点ではなかなか難しい場面も多かった。3日目は天気が崩れ始める日で、午前中は薄日のさす絶好の日和となった。そして昼過ぎ、帰途につく頃にポツリポツリと雨粒が落ちて来る。全国旅行支援のクーポンを使って地元のレストランで昼食をとったのち,時折雨が降る高速道路をゆっくり目のスピードでのんびり走り午後4時半頃には自宅に到着。3日間の夏鳥探訪を無事終えることが出来た。
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