6月に入るとシギチや山の小鳥ウォッチングはひと段落の感があり、内陸では高原や草原の鳥たち、海辺ではアジサシ類のシーズンになる。そこで今日は早目の葦原探索と決めて利根川下流域の葦原に向かった。結果としては目指したこの時期の葦原の鳥たちをすべて確認することが出来たのだが、以前のように1か所で草原の3点セット、コヨシキリ、オオセッカ、コジュリンを容易に見ることが出来たのだがこのような場所は年とともに少なくなってしまい、最近では個別に見られる場所を探してかなりの距離を移動しなければならなくなっている。今日もコヨシキリは神栖市、コジュリンは稲敷市、オオセッカは各所で囀りが聞かれたが時期が少し早目であったためか独特の囀り飛翔は殆ど見ることはなかった。最後に立ち寄った印旛沼でもヨシゴイを見ることは出来たが葦原を飛ぶ姿はまだ少なく、6月に入ってからが最盛期となるのだろう。ともかく目標とした鳥はすべて見ることは出来たのだが見られたコヨシキリ、コジュリンの個体数は極く少なかった。6月に入ったら再度このコースを廻って最盛期の草原の鳥の姿を楽しみたいと思っている。最後に立ち寄った印旛沼では葦原の中の柳の木の周囲を絡み合いながら飛び回る複数の蝶を見ることが出来た。見られた蝶は4種。コムラサキ、イチモンジチョウ、キタテハ、サトキマダラヒカゲであった。ここでイチモンジチョウを見たのは初めてである。 5月に入ってからはフィールドノートとしてアップした記録の他、5月10日の波崎(メリケンキアシシギ)5月22日の渡良瀬遊水池(マダラチュウヒ)に出動している。参考のため挿絵2葉を本文中に挿入することにした。
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