9月になったというのに淡水系のシギチに関しては情報が殆どない状態である。調査を兼ねて水田、蓮田を回ってみた。与田浦の水田地帯では稲の収穫は殆ど終わっており2番穂がかなり伸びているがシギチの姿は殆どない。10年以上も前であれば秋の与田浦ではムナグロの群れの中に稀に混じっているかもしれないコモンシギにも注意を払っていたのだが今ではムナグロの姿を見ることも殆どなくなってしまった。その後稲敷の蓮田に向かい主だったポイントを今日は徒歩で回ってみた。収穫が終わって開けた蓮田はあちこちに見られるようになったが、シギチの姿はない。挿絵のムナグロ幼鳥、オジロトウネンはいずれも1羽のみ、アオアシシギも2羽を確認したのみ。タカブシギ、コチドリはそこそこ見られたが広い蓮田地帯を歩き回ってもこの2種以外のシギチは殆ど見ることは出来なかったのである。どこかには居るのだろうとの期待から、見つけ出してやろうとの意気込みで強烈な残暑の中を汗だくになって歩いた結果がこれである。どこにも居ないと思わざるを得なかった。9月中旬の土曜日、蓮田で会ったバーダーはただ一組2人だけであった。全国的な暑さで南下が遅れているのであれば良いのだが長期減少傾向が続くシギチである。今後秋から冬にかけて期待は高まるのだが、果たして・・・
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