稲敷の蓮田地帯ではウズラシギ、ヒバリシギ、コアオアシシギ等を中心に個体数が増えているようで、爽やかな秋の1日を蓮田に腰を落ち着けて過ごすことにした。シギチが集まっているポイントは5か所、前回訪問時とは場所が少し変わっている。先ずは道路から蓮田を見下ろすポイントではエリマキシギ、ウズラシギ、コアオアシシギ、ツルシギ、トウネンなどが見られる。さらに新たに鳥が集まり始めた場所では2羽のヨーロッパトウネン。成鳥冬羽と1Wに向け換羽が進行中の幼鳥である。多分10月2日に確認した個体と同一の個体が移動してきたのではと思う。この他アメリカウズラシギ2羽や数羽のヒバリシギが見られるポイント、ハジロコチドリが確認できたポイント、そして水がたっぷり張られた大きな田圃ではウズラシギがなんと約20羽、コアオアシシギが10羽以上、ツルシギ、エリマキシギ、そして久し振りに2羽のオオハシシギを見たのもこのポイントである。多くの蓮田では収穫が終わり、開けた水面が多くなってきたので新しいポイントを見付けるべく少しは歩こうと思ったのだが、これらのポイントを午前中と午後に1回ずつ回っただけで終わってしまった。ヒバリシギ幼羽の個体による違いやトウネン幼鳥の冬羽への換羽の状況などこの時期ならではの着目点もあり新たな種が加わったわけではなかったが充実した1日を過ごすことが出来た。
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