大晦日に実行することが恒例となっている印旛沼北部調整池を徒歩で一周する鳥見ウォーキング。天候があまり良くなかったので延期し、今日歩くことにした。歩き始める前にハクチョウの渡来場所に寄り何かガン類が入っていないかを確認。残念ながらガン類は見ることは出来なかった。甚兵衛公園の駐車場に車を止めて歩き始めたのが例年よりやや遅い9時10分。歩き始めたらいきなりビンズイの小群に遭遇した。甚兵衛公園の松林で見るのは何年振りであろうか。その後印旛沼の土手に入り反時計回りに歩き始めたが、土手に登るかなり前から沼の上空を飛ぶトモエガモの群れが見えていた。今日のトモエガモの位置は沼の南東側の葦原近くで歩き始めた土手から間近に順光で観察することが出来た。しかも非常に活発に飛んでは着水し、またすぐに飛ぶというふうに何度も繰り返す。今まで見たトモエの飛翔では最も近く、時には頭上近くまで飛んでくる。眼前すぐ近くで何万ともしれない群れが乱舞する様子は圧倒的な迫力があり時間を気にしつつも30分以上トモエの飛翔を堪能することが出来た。徒歩一周が目的なので後ろ髪を引かれながらも歩を前に進める。殆ど無風の湖面に日差しは暖かく穏やかで鳥の動きも静かでトモエガモの活発な飛翔のみが目を引く。小鳥類も猛禽類も少なく、特に猛禽はノスリのみが目立つくらいでチュウヒ2個体、ハイタカ、ハイチュウに出会うことはなかった。トモエガモ以外には特筆すべき成果もなく、湖面のミコアイサは遠く、例年少数が見られるオカヨシガモには出会えず、ベニマシコは沼の東側で啼き声のみ。去年に続いてホオアカを見ることが出来た。ということで出発した甚兵衛公園に戻ってきたのは14時30分。途中20分ほどの休憩をとったのみで所用時間5時間20分、歩数計は22300歩、距離は15.6Kmであった。実は毎回歩き終わった後は甚兵衛公園にある妙齢の年子の姉妹が切り盛りするラーメン店で暖かいラーメンを食すのが楽しみになっている。このラーメン店、40年も前から営業しているという。私が印旛沼の大晦日徒歩一周鳥見を始めてから今回で24回目だからこのラーメン店はそれよりはるか以前からということになる。80歳を過ぎてさすがにこの3年ほどは体力の衰えを感じざるを得ない。今日は休憩で土手の枯草に腰をおろしたとたんに両足の土踏まずが攣ってしまったり、途中中間点の酒直水門あたりでは疲労感がピークに達したりと以前には感じなかったことが起ってくるのだ。ラーメン店で疲れを癒したあとはもうひと頑張り坂田が池を歩いてみた。特に変わり種は見付からず、ミコアイサ♀が活発に潜水採餌していたのが目を引く程度、また今季初めてルリビタキ若♂を見ることが出来た。夕暮れが迫った16時過ぎ、赤く染まった西日を正面に受けて今日1日に出会った鳥達や光景を思い返しつつ帰路についたのである。
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