茨城県の海沿い、北茨城市の大津漁港を出発点として漁港や海岸、防波堤などを海鳥を探しつつ南下してみた。以前は冬には銚子や波崎の漁港内でも冬になればアビ類、ウミスズメ、カイツブリ類などが比較的容易に見られたのだが最近は殆ど見ることが出来ない。というわけで思い切って茨城の海の探索に出かけたのである。しかし特に魅力的な情報があった訳ではない。漁港内に鳥が入ってきていれば近くで見るチャンスはあるが悪天候でもない限り海鳥は海鳥。はるか沖合で活動していることが多いのであまり期待はせずにトライして見たのである。案の定スタートした大津漁港、磯原等では少数のカモ類以外は成果なし。しかし会瀬漁港でようやくカイツブリ類4種を同じ漁港内で見ることが出来た。アカエリカイツブリ、ミミカイツブリは久し振りである。この漁港は以前ハシジロアビが出た折に訪れたことがあるので記憶が残っている。次いで阿字ヶ浦、那珂湊と南下するが目立った成果は得られず大洗に入る。水族館の南側の市営の一般駐車場から沖合を探してみた。ここではカンムリカイツブリの大きな群れを見ることが出来た。今日の会場は比較的穏やかに見えるがうねりが大きく岸近くでは大きな波が砕けている。そのうねりに見え隠れするカンムリカイツブリの群れの中にスズガモや少数のアビ類と思わる鳥影もあるが遠くて確認は出来ない。さらに南下して鉾田の海水浴場から鹿島灘海浜公園にかけての沖合を観察、クロガモの群れをいくつか確認できた。ビロードキンクロが少数混じっている群れも。そして群れからは離れてアビ類も見られるがやはり遠い。その中で比較的近く、といっても200m以上の沖合であるが辛うじてオオハムを確認することが出来た。シロエリオオハムやアビらしい姿も見える。ともかくアビ類については去年は全く見てないので本当に久し振りであった。午後3時前鉾田市の海岸を後に帰宅の途についた。事前にポイント情報を仕入れていればウミスズメ類なども見られ、またアビ類ももっと近くで見られたかも知れないが今日のところは久し振りに350Kmのロングドライブを楽しみ且つ強い冬型の天気にしては日差しが暖かく、久し振りの鳥も見られたので満足出来る1日であった。
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