特段の情報もないまま暫くぶりに稲敷市の水田を訪れた。6月30日にエリマキシギを観察して以来である。途中の水田地帯では早くも稲穂が伸び花を咲かせているものも見られる。水田も蓮田も1年を通して最も濃い緑に覆われ白やピンクのハスの花が彩を添えている。オオジシギ、タマシギ等を探しながら農道を流し、浮島の広大な葦原を小鳥を求めて歩いてみる。繁殖行動が一段落したフィールドでは鳥の動きは活発ではなく、オオセッカ、オオヨシキリも囀りは聞こえていても姿はなかなか見ることが出来ない。今年になってまだコジュリンを間近にみていないので葦の茂った草原を囀りを頼りに歩いてみる。セッカが飛び回りオオセッカの囀は聞こえるもののコジョリンの姿はなかなか見られない。ようやく干拓地の葦原で囀りを聞きそれを頼りに姿を探すのだが大抵は距離があり湿地のなかで接近も難しい。それでも何とか比較的近くにソングポストを見付けて撮影することが出来た。今日は午前中に梅雨明けの発表があったようだが強烈な真夏の日差しではなく薄雲を通したソフトな日差しでフィールドを渡る風も涼しく汗みどろにはならずに済んだ。いよいよ本格的な真夏の鳥見のシーズンに突入する。歩くのは日差しを遮るもののない干潟や草原である。体調を崩すことなく真夏を乗り切りたいものである。
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