秋の渡りの時期に入ってもあまりパッとしなかった三番瀬であったが、ここにきて少し賑やかさが出てきたとのことで久方ぶりに少し時間をかけて三番瀬と谷津干潟を歩いてみた。オグロシギの幼鳥14羽が間近で見られる。以前は9月になるとオグロシギ幼鳥の30羽前後の群れが稲敷の湿地に入ることがあったのだが最近は精々数羽がバラケて入るくらいであった。そのオグロシギ幼鳥の結構な群れが三番瀬に入るのは久し振りではないだろうか。オバシギは2群12羽、コオバシギ2羽と付かず離れず一心に採餌している。その他ハジロコチドリをかなりの距離で見付けたのだがすぐ行方不明となり足を棒にして探したのだが再発見が出来なかった。その他アオアシシギ2、ソリハシシギ5などを確認。ハマシギはまだ渡りの途中の幼鳥が主体である。オグロシギを観察中に上空遥かに猛禽の飛翔を確認、頭部が小さい、翼後縁が広く膨らんで見えるなど、どうやらハチクマのようである。ほんの短時間のことであった。午後は久し振りに谷津干潟に寄ってみた。お目当ては三番瀬との間を行き来していると思われるアカアシシギ、もう2週間以上滞在し、今日も見られているキリアイである。しかし三番瀬はすでに上げ潮に転じているものの谷津干潟は干潟が広がり鳥を近くで確認することは出来ない。センター備え付けのスコープで広い干潟をくまなく捜索し、あらかたの見当をつけてセンターの対岸に移動し、ようやくそこそこの距離でアカアシシギ幼鳥を見ることが出来た。しかしキリアイはどうしても見付けることができなかった。谷津の観察センターでは何年振りかで古い知り合いのI氏とお会いした。今に至るまで継続してカウントをして居られ、敬服の至りである。そんなこんなの昔語りにひと時を過ごすことができたのである。13時半過ぎおよそ6時間に及んだ今日の鳥見を終えることにした。観察リスト青字は谷津干潟のみでの観察
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