お互いが望めば必ず手に入る

・・・幸福も,充足感も、愛も・・・全てを。

二人でなら乗り越えられる。

周りのバカな大人達なんて見習いたくない。

二人で一緒に白き場所を目指したい。

誰にも邪魔されず、二人きりでいられるその場所を。

行こう,二人だけの空間へ。


粉雪が舞い落ちる駅のホーム。

辺りにはほんの数人の乗客だけ。

私のポケットの中には自分の手と彼女の手、

そして未来への希望が二人の手に握られている・・・





「・・・聖、聖ってば!ほら、夕飯の買出し一緒に行くって言ったのは誰?」

おや、今のは夢?

「あれ?私、寝てた?」

確か映画を見ていたはずなのに・・・

「寝てたわよ、テレビをつけっぱなしで」

あれま、テレビ番組になっているわ。

「そっか・・・映画のせいかな」

もう大丈夫だと思っていたけれど・・・
やっぱり今の時期は思い出してしまうのかもしれないな

「えっ?なに?」

今の夢の話をしたらどういう反応するかな?

「ん、今夜はなんにしようか?」

まだ忘れられないの?・・・なんて言われるかな?

「ハンバーグでしょ?聖、昨日自分でリクエストしていたじゃない?」

いや、きっと裕巳のことだからこう言ってくれるわね。

「そうだった。そうだ、グラタン風にしよう・・・デミグラスソースにチーズをのせて・・・」

(幸せは二人だけじゃつかめないよ)って。

「いいわね、じゃあさっそく買い物へレッツゴー!」

あなたは今、幸せかしら?
私は幸せよ。きっとこれからもずっと・・・


あとがき

起承転結なにもない話です〜。
アイデアも何もなく書いてみました。
なんか、しばらく聖さまの話を書いてしまうかも・・・そんな気分。

2003.11.21

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