―再会番外編―



二人が住むマンションのリビング。
ブルーマウンテンとアイスココアがテーブルの上に乗っている。


聖:じゃっじゃ〜ん!颯爽と登場。あなたの聖です!
祐:…聖、「あなたの」と言いながらカメラ目線でどこを向いてるの?
聖:もちろんこれを読んでくれてる人達にだけど?
祐:(何で私にじゃないの)それに「じゃっじゃ〜ん」って何?
聖:ん?私達を書いている人がハマッテルアニメキャラの登場の時のセリフだけど?

誰かを受け止めるような形で広げていた両手を下げ、
ソファーに座る聖。いつもの調子である。
祐巳はと言うと、隣で聖が何かを起こすのではないかとハラハラ。
ちなにみ何かと言うのは具体的には思い浮かんでいるわけではなく、
「お祭り好き」の彼女が何かを企まないはずが無いと思っているわけで。

聖:んで、トークショーを開けってことだけど、何を話すの?
  祐巳とのラブラブ生活内容?あんなことも、こんなこともオッケー?
祐:ち、違う〜!!(絶対に話されたくないよ〜)
聖:んじゃ、夜の生活とか?
祐:もっとだめ〜〜〜〜!!!
聖:おや、お顔を真っ赤にさせてどうしたんでしょうねこの子は?
  夜の生活っていったってなぐげごぃ……

聖が話そうとするのを慌てて止める祐巳。
口を手で塞ぐ。その手を両手で掴むと、
ゆっくりと自分から離す聖。

祐:だからダメだって言ってるじゃないですか!
  まだその辺は話で書いていないないんですよ。
聖:だから話すんじゃない♪皆さん知りたがっているわよ。
祐:ダメです
聖:絶対?
祐:絶対に
聖:どうしても?
  まだその辺の設定決まっていなんだから、話すって言っても…
祐:話すって言っても聖の願望でしょ?

そう、再会の設定は細部まで決まっていないから、
二人の仲がどこまで進んでいるかも実はまだ未定なのである。
なんとな〜く、いい感じにはなっていて18禁ギリギリの感じにはしてはあるけれど、
気まぐれ作者のいい加減な思いつきと皆様のご意見で内容はいくらでも変わるのである。

聖:もっち♪
  あんなことしてる祐巳や、こんなことをしてくれる祐巳の話しをしたかったんだけどね〜
祐:ですから、その話しをして欲しいんじゃないんですって。(額から汗が流れる)
聖:あら、残念。で…「再会の再開について」って、私達が何を話せばいいのよ?
祐:確かにそうですね
聖:今、祐巳は誰かに玄関で襲われているところで止まっているのよね
祐:…襲われていません。驚いている所でです
聖:え?そうだった?てっきり私が留守で一人部屋で寂しく過ごしている所に、
  祐巳をずっと手に入れようと狙っていた人物の魔の手が忍び寄るって設定だと思ってたんだけど?
祐:どうなったらそういう設定になるんですか〜
聖:その方が楽しいじゃない?
祐:……
聖:で、いきなり口を塞がれ、ソファーに押し倒されて・・・
祐:スト〜ップ!!!!
聖:なによ
祐:ここに書いちゃいけない内容です!!
聖:別にいいじゃない
祐:良くありません
聖:仕方ないわね、まったく祐巳は本当にお子様なんだから
祐:そういう問題でもありません!!

両のこぶしをグーにして力をこめる祐巳。

祐:聖は私が他の人に襲われて良いの?
聖:まっさか。だって、彼女は絶対祐巳を襲わないって知ってるもの
祐:聖はあの人が誰か知ってるの?
聖:知ってるも何も「再会」のタイトルが示すとおり、
  この話に出てくる人物は全員知っている人よ
祐:……(ばらしてもいいのかしら?)
聖:大丈夫だって。その辺は触れてある範囲内よ


(二人でちょっとブレークタイム)


祐:私達、いつになったら戻れるんでしょうね。
聖:さぁ?いつでもいいんじゃない?
祐:冷たい
聖:だって「マリア様」のサイトって今じゃごまんとあるのよ
  それだけの人が色んな二次小説を書いて、それを読む人たちがいるの
祐:つまり、「再会」の私達は必要ないってこと?
聖:違うわよ。みんなが想像して、色々な私達が生まれている訳だから、
  明日戻ってもいいし、来年戻ったとしても大丈夫ってこと
祐:…でも、待ってて下さっている人がいるけど?
聖:もちろん、その期待は裏切らないでしょうけど、
  急いで戻ってどこかのアンケート第一主義の週刊誌での最終話みたいに
  なるのはいやじゃない?
  とりあえず、皆さんの中で色んな私達を描いていてもらいたいわね
祐:あ、頭の中に声が…
聖:どうしたの?
祐;「皆さんで何かアイディアがあったかどんどん下さい」ですって
聖:…もしかしてネタがないのか?(呆れ顔)
祐:さぁ…(心配顔)

聖:んじゃ、そろそろ夕飯時だし、締めるとしましょうかね
  祐巳、近くにきて、そうそう、もっと近づいて…
祐:二人で手でも振るの?
聖:ん〜、ち・が・う。私が祐巳をおいしく食べている所を
  皆さんにおみせ…あ〜っ、祐巳逃げない!!!
祐:本物のオヤジ化はダメ〜っ!!

聖:あら、逃げちゃった。冗談だったのに…
  仕方ないわね。私一人でここを締めましょうか。
  コホン
  このサイトが開設されたばかりの頃から書かれている私達。
  書いている方の力量ではなく、私達の人気からかなりその方面の方々から
  人気があるとか。とてもありがたいことです。
  本当なら、3周年記念で書く予定もあったらしいんですけど、
  新刊を読んだのと、漫画化&アニメ化がどうやら書く気をそいだとか。
  まったく、新刊にも私が出ているのになんてヤツだと思いません?
  …ま、わかる気もしますけどね。
  なんとなく以前の「マリア様」と雰囲気が変わってきているし、
  漫画化もアニメ化も両手を上げて歓迎している昔からのファンの人って少ないものね
  きっと私が出たとしても、きっと「いいお姉さま」になっているんだろうし
祐:それだけは絶対無いです
聖:あら、祐巳お帰り。早かったわね


祐:どっちにしろ、小説の内容が全部そのままのはずがないから、
  「中途半端」になる事を皆さん不安がっているんですよね
聖:私も含めた「旧薔薇さま」はでないかもね
祐:それはまた別の話しとして…
  必ず私達は戻ります
聖:別に戻らなくてもいいのに…それか裏に引越して…
祐:聖!
聖:あ、独り言だったんだけど聞こえちゃった?
祐:隣で話されたら普通は聞こえます
  …いつかわかりませんが戻りますので
聖:みんな待っててね♪
  待てない人は星間犯罪者として逮捕しちゃうぞ♪
祐;みんなわからないよきっと
聖:あなたの聖でした!
祐:(ああ、自分ひとりで終らせてるよ、この人)
聖:祐巳、お腹すいた〜御飯作って〜
祐:はいはい、わかりました…



あとがき

なんというか、これぞ中途半端な気が…
本当は他の話しを書きたかったんですよね、
ある「記念」で。でも、ちょっと無理だった。
で、その代わりになるものと思って、こんなのを。
お気に召さない内容とは思いますが、
二人を私の中で復活させるためと思ってくださいまし。
「再会」と「告白」(私が書いた話です〜)は
私にとってとっても大事な話なんです。
だから、必ず書き上げます。たとえ読み手がいなくても…です。(笑)
あ、いつもの事ながら、一時間強で書いたので、誤字・脱字・意味不明箇所は後日直します!



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