B「契り?」

「今の私が笑っていられるのは、祐巳のお陰よ」

信じられないような言葉を目の前にいる美しい人の唇から聞く。

「でも、私、何も」

「してくれたのよ。自分ではわからないかもしれないけれど、確かに。だから−」

飲みかけのジュースを倒れないように地面において、祥子さまは自分のポケットに手を入れた。

「これ、祐巳の指にはめてもいい?」

それは、プラチナでできた婚約指輪であった。

「賭けとか同情とか、そんなものはなしよ。これは神聖な儀式なんだから」

「お受けします」

「ありがとう」

こうして二人は将来をともに歩む契りを交わしたのだった。


あとがき
なんか、すでに他の方にかかれてそうなネタ。
でも、おもしろい。うん、いいかも。

(2001.10.17)

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