トップその他の情報2014公開初日舞台挨拶オフ会レポート


今年もまた、新作映画の舞台挨拶が行われるときが来ました。もちろん今年も参加するつもりで計画を進めていました。
舞台挨拶が行われるのが4月、しかしその4月から消費税率が引き上げられ、鉄道運賃や料金も軒並み値上げされてしまいます。上がってしまうものをどうこうすることはできませんが、幸いにもJRの場合は1か月前から買うことができ、3月中に購入しておくと、4月以降のものでも3月までの値段で通用します。この制度を利用しない手はありません。
3月はなかなか休みが取れない状況になってしまいましたが、ギリギリ3月30日に休みが取れたのでこの日に切符一式を買い揃えました。今回は「消費税アップ目前、最初で最後の超豪華旅」をテーマとした旅行プランを組み上げました。どうせ上がってしまうのであれば、上がる前に高価な設備を使い倒してやろうという魂胆です。率が上がるということは、元値が高いほどアップ幅も大きくなりますのでより高価なものを体験する最大のチャンスとの考えでもありました。

0日目

舞台挨拶前日、4月18日です。この4月はずっと神戸に通い詰めの仕事となることが3月のうちからわかっていたので、出発地は神戸・三ノ宮です。
三ノ宮駅を0時13分に出発する寝台特急「サンライズ瀬戸」で東京へ向かいます。最悪の場合は仕事を終えてそのままの状態でという想定をしていましたが、一応いったん帰宅してからでも間に合うタイミングで仕事を切り上げたので、一度帰宅してシャワーを浴び、着替えてから22時45分に自宅を出発しました。23時40分に三ノ宮駅に到着し、ホームで待つこと30分あまりで列車が到着しました。すぐに乗り込みます。
サンライズはすでに何度も乗っている列車でもありますので特に目新しくはありませんが、それでも旅の始まりということで気分は高まります。

まずは時間つぶし、でしたが

個室内の目覚まし時計で目を覚ますと、大磯駅を通過中でした。ほぼダイヤ通りに運転されているようです。ただし東京駅到着は7時9分となり1分延でしたが。隣の新幹線ホームには、1か月前から運転開始したばかりの北陸新幹線向けE7系車両が見えました。

サンライズで東京駅、何度目かな
東京到着=19日07時13分、東京都千代田区丸の内(JR東日本東京駅)
あさま505号長野行き。写っているのはグランクラスの車両です
E7系=19日07時11分、東京都千代田区丸の内(JR東日本東京駅)
この後は毎年おなじみ、チョルスさんとの待ち合わせをしているマクドナルド東京駅店に向かいます。昨年は少々迷ってしまいましたがさすがに今回はすぐたどり着きました。すると、一緒に水橋ホトリさんもいらっしゃいました。事前のチョルスさんとのメール打ち合わせでは話になかったのですが、水橋さんは前夜オールナイトに参加されたままの状態でしたがご同行いただけるとのことでした。
まずは朝食をというところでしたが、すでにお二人は済ませた後のようでした。目の前がマクドナルドなのでここで軽く済ませることにします。お二人も飲み物だけ注文されていました。席の確保が2席分しかできず、チョルスさんと水橋さんは交代で座られていました。私だけ食べ物もあったので席をずっと使いましたが、なんだか恐縮です。
食後は、舞台挨拶が行われる回の上映開始時刻が10時20分なのに対してまだ7時半ということで時間があったので、JR線の大回り乗車をしようという話をチョルスさんと進めていました。約2時間でたどり着けるということでコースは、東京駅から中央快速線で西国分寺駅、そこから武蔵野線で府中本町駅、南武線で川崎駅、京浜東北線で有楽町駅というものを提示していました。
チョルスさんが経路案内サービスで調べた結果、東京7時40分発に乗れそうだということでマクドナルドを出たらいきなりダッシュとなりました。まずはSuicaにチャージを行い(残高が118円しかなかったもので)、水橋さんは140円の切符を購入してから中央快速線ホームに駆け上がると7時40分に間に合いました。乗り込んだのは「女性専用車」と書いてあったので一瞬戸惑いましたが、平日の朝ラッシュ時のみの設定とのことで問題ありませんでした。JR西や神戸の地下鉄では土日祝日であろうと関係なく、終日適用されているもので…。
乗り込んで並んで座り、座談会のようなひと時を過ごします。水橋さんからはオールナイトの際にパンフレットを購入されており、末尾に載っているグッズの紹介ページを見せていただきました。ボーちゃんの鼻水を生かしたティッシュカバーがアイデア商品という感じですね。パンフレットの値段を聞いてみると620円とのことです。ここにも消費増税の波が来ているわけですね。数年前までは500円、去年までは600円だったのですが。
新宿駅に着いた頃、新宿で何かしたことがあるかという話題になりました。私は「臼井先生の思い出を語る会」で上京した際にスタジオアルタに行ってみたくらいしかなかったですが、チョルスさんにとっては学生時代から馴染み深い場所ですし、水橋さんも自転車で30分ほどの身近な場所とのことです。
なお水橋さんはオールナイト明けということもあってか、かなりしんどそうな感じでおられました。ただでさえ徹夜明けなのに、さらに一般人にはまったく興味のない大回り乗車に引き込んでしまって申し訳ない気持ちになりました。8時27分に西国分寺駅到着、武蔵野線に乗り換えです。乗り換え案内では8時35分となっていたところが、8時30分に乗り換え列車がやってきました。どうやら1本早い列車に乗り継げたようです。武蔵野線は2駅だけですぐに終点に着きました。水橋さんもいろいろな景色が見られて楽しいという話をされたので、ちょっと一安心です。次に南武線に乗り換えましたが、この列車はかなり混雑しており、座ることができませんでした。さらに進んでいけばいくほど乗車率が上がります。土曜日だというのにこんなに込むものなのか…。
南武線は私鉄との乗換駅がいくつもあり、京王や小田急で新宿に出たり、東急で渋谷に出たりする人が多いのではないかという予測を立てたりしていました。通勤ラッシュ並みの混雑は武蔵小杉駅で解消し、水橋さんは座席を確保できたので睡眠時間とされていました。南武線の乗車時間は45分ありましたが、会話しながらだったためか思ったよりも早く終点川崎駅に到着しました。次に9時31分発の京浜東北線に乗り換えます。ここでも座れはしませんでしたが25分ほどで有楽町駅に到着しました。133円、これが初めての1円単位運賃経験となりました。

「ロボとーちゃん」鑑賞と舞台挨拶

有楽町駅から、舞台挨拶が行われる日劇までは徒歩数分です。エレベーターで9階に上がり、水橋さんは予約したチケットの発券があったのでいったん別行動になります。この間にチョルスさんと私はグッズ購入をしました。私はパンフレットだけですが…。そして入場です。その時に何かもらいました。といっても一昨年のお面や昨年の焼きそばの絵のような大きなものではなく、小さなカードでした。今回は舞台挨拶用の道具ではなく入場者プレゼントのようです。
10時20分からCMが流れ、10時37分に本編上映開始となりました。上映中に笑いが起きる場面もありましたが、比較的少なめだったかもしれません。だからといって駄作というわけではなく、名作といっていい作品かと思います。12時14分に本編が終了すると、舞台挨拶の準備が始まりました。12時21分、今回の司会進行役のテレビ朝日・久保田直子アナウンサーが登場して舞台挨拶開始です。久保田アナも「ロボとーちゃん」に出演されているとのことで、今度鑑賞する時には気をつけてみようかと。そして毎年恒例「しんちゃーん」と呼ぶところから始まり、着ぐるみの野原一家が登場しました。作品についての話が少々あった後、今回のゲスト声優だったコロッケ氏と、野原一家の声優陣も登場しましたが、ひろし役の藤原啓治氏はロボとーちゃんのお面を顔につけた状態で登場されて会場は驚きに包まれました。ただ、前が見えにくいとかしゃべっても声が伝わらないという致命的欠点があったのかすぐに脱ぐことに。
コロッケ氏に対して、野原一家の声優陣が物まねのリクエストを次々に出し、無茶振りだと言いつつも全てのリクエストに答えるコロッケ氏の姿がありました。ただ、しんのすけの物まねをリクエストされた時にはうまくいかず、矢島さんからは「7点」という低評価となってしまいました。なお、段々原役の武井咲さんは映画撮影の都合でこの舞台挨拶は欠席されていましたが、電報で物まねリクエストをちゃっかり送信されていました。
最後に写真撮影です。今年もカメラが舞台に上がり、客席側に向かって撮影する形式でした。過去2年はお面をつけたり焼きそばの絵を掲げたりしていましたが、今年は両手でピースサインを作るように要求されました。劇中のワンシーンを連想させるとともに、映画22作品目という意味も込められているとのことでした。というわけで、少々照れくさいながらも両手ピースサインで写真撮影タイムを過ごし、最後に矢島さんからの締めの一言で楽しい舞台挨拶が終了となりました。この時12時54分、また来年もこの瞬間を迎えられるといいな…。

Asakusa

舞台挨拶が終わった後、別の席だった水橋さんとも再会して劇場を出ます。簡単に作品の感想を述べ合った後、水橋さんとはここでお別れとなりました。オールナイト明けで大変な中、お付き合いいただきましてありがとうございました。
チョルスさんと私はというと、浅草EKIMISEでパネル展が開催されているということで見に行こうということにしていました。少し歩いて地下鉄銀座線に乗り、終点の浅草駅へ移動します。階段を上って地上に出ると、目の前に金の雲ビル(アサヒビールホール)とスカイツリーが見えました。ただし、今年はこちらには用はありません。東武浅草駅のビルがEKIMISEになっており、そこの5階でパネル展が行われているようです。案内ポスターなどをまったく見かけないので少々不安でしたが、5階まで上がるとポスターがあり、そしてパネルもありました。本当に「ロボとーちゃん」のワンシーンががいくつか展示してあるだけ(しかも予告編からのもので、本編にはないシーンも)ですので少々寂しい感じもありました。公開前には入場券プレゼントキャンペーンなども行われていた形跡はありましたが。
EKIMISEを出た後、雷門を見たことがないということでせっかくなので見に行くことに。それにしても世界的観光地だけあって、外国人観光客の姿を非常に多く見かけました。雷門のところは工事中のようで少々見栄えが悪くなってしまっていましたが、とにかく本物を初めて目にしました。そのまま仲見世通りを歩いてみた後、昼食をどうするかということで悩んでいましたが、もんじゃ焼きの店を見つけたので入ってみることに。これまで、もんじゃ焼きも未経験でした。
メトロ浅草駅から地上に上がって最初に見えた景色
東京メトロ浅草駅より=19日13時44分、東京都台東区浅草
東武浅草駅と浅草EKIMISE
浅草EKIMISE=19日13時47分、東京都台東区花川戸
雷門(左側にフェンスの覆いが)
雷門=19日14時08分、東京都台東区浅草
初のもんじゃ焼き
もんじゃ焼き=19日14時34分、東京都台東区浅草
しかしなんだか、高いんですけど。軒並み1000円越えの値段になっています。浅草というショバ代も含まれているのでしょうか。とりあえず人気メニューというものを注文しました。実際に作り方の張り紙を見ながら作ってみましたが、見た目はそれっぽいものの本当に正しかったのかはわかりません。しかし見た目以上にボリュームがある感じで、かなりお腹が膨れました。見た目はともかく粉ものなのには違いないですね。

続いては久しぶりの聖地

浅草でのひと時を終えた後は、春日部に向かうことにしていました。どうせなら春日部でもう一度「ロボとーちゃん」鑑賞ができるといいなとも思いましたが、時間の都合で難しそうです。浅草駅から東武線に乗って曳舟駅で急行に乗り換え、15時48分に春日部駅に到着しました。春日部駅の野田線ホーム横にある細長い看板を見ると、以前のものと内容が変わっていました。西改札から出場し、向かったのはララガーデンです。ララガーデンでスタンプラリーを開催しており、それに参加する計画でした。しかし、いざ到着してみるとララガーデン内のユナイテッドシネマでの映画鑑賞もしくはブリブリカードなるものがないと参加できないとのことです。ブリブリカードはシネマスタジオのアトラクションカードのようなもので、無料で作成できるので作成することに。申込書に住所を書くのですが、「埼玉県」と書くチョルスさんはいいのですが「大阪府」と書く私の場合、何か変に思われやしないかと…実際には名前だけしか見ていないような感じでしたが。

4月20日と5月4日は着ぐるみがやってくるイベントもあったようです
イベントあれこれ=19日15時59分、埼玉県春日部市南(ララガーデン春日部)
シネマスタジオ内には5月発売のカンタムロボフィギュアも展示されていました
カンタムフィギュア=19日16時05分、埼玉県春日部市南(ララガーデン春日部)
カードとともにスタンプラリーの台紙を受け取りました。ララガーデン内5か所でスタンプを押すことになっています。ところが、2か所目のリブレ京成というスーパーマーケット内にあるはずのスタンプがなかなか見つかりません。店の中を3周くらい回るも発見できずにいたのですが、入り口近くにあるのをようやく発見することができました。残りはすぐに見つかり、最後はシネマスタジオで景品を受け取ります。変身セットと称したお面と、福引のガラガラを回して何かもらえるようでした。ハズレと思われる白玉しか出ませんでしたが、シネマスタジオの割引クーポン券をもらいました。実際に使う機会はないでしょうが。お面がかなり大きな台紙だったのでそのまま手に持っていたのですが、このときかなり強風が吹いており、風にあおられて一緒に手に持っていた割引クーポン券を飛ばしてしまい、ララガーデン横の浅い水路に落ちてしまいました。すぐに拾い出すことはできましたが、紙が丸まってしまいました。幸いにも印刷はしっかりしたものでにじんだりはしませんでしたが、しばらく乾かす必要がありました。お面のほうも、強風の影響で台紙から切り取る部分が自然に取れてしまいました。

エンゼル・ドーム

次に、昨年夏に児童センター「エンゼル・ドーム」にしんのすけや防衛隊隊員たちのモニュメントができたというニュースを聞いていたので、それも見に行くことに。時間が押し迫っていたものの、どうにか間に合いそうなので行くことにしました。しかし歩いて20分程度かかる距離で、かなり歩きました。やがてエンゼル・ドームにたどり着くと、しんのすけ・ひまわり・シロのモニュメントがありました。さらに奥に進むと、防衛隊の4人の姿も見えました。ただ子どもたちが遊んでおり、近くまで寄っていくことはやめにして表の道路から見るにとどめました。

エンゼル・ドーム
エンゼルドーム=19日17時27分、埼玉県春日部市牛島
アクション水ひろばというのもクレしんを意識したものですかね
しんのすけ・ひまわり・シロ=19日17時26分、埼玉県春日部市牛島
やはりこの二人はペアとなる運命でしょうか
ネネちゃん・マサオ君=19日17時26分、埼玉県春日部市牛島
こっちの二人は妙に距離がありますね
風間君・ボーちゃん=19日17時26分、埼玉県春日部市牛島
この後は上野駅に向かうことになっていたのですが、エンゼル・ドームからでは春日部駅よりも東武野田線藤の牛島駅に向かうほうが近いとのことで、そちらに向かうことに。実際10分程度で着くことができました。野田線の電車に乗り、春日部駅で伊勢崎線に乗り換えです。野田線はアーバンパークライン、伊勢崎線は東武スカイツリーラインという愛称がついています。定着しているようには感じられませんでしたが。途中草加駅で日比谷線直通電車に乗り換え、18時30分過ぎに上野駅到着です。

オフ会は終了、北の大地へ

上野駅13番線、ここから19時03分に札幌行き寝台特急「北斗星」が発車します。「消費税アップ目前、最初で最後の超豪華旅」、列車名そのものが豪華列車の代名詞ともいえる「北斗星」に乗ります。2009年の「臼井儀人先生の思い出を語る会」の際に見かけて、いつかはこれに乗って札幌に行ければいいなと当時のレポートに書きましたが、その願いがかなう時が来ました。その入線を見届けてから東京土産を買い込み、乗り込みました。発車時刻になり、チョルスさんと握手を交わした後に扉が閉まり、列車が動き始めました。姿が見えなくなるまで追いかけていただき、これで今回のオフ会は終了となりました。本年も多数の思い出作りに関わっていただきましてどうもありがとうございました。また来年も初日舞台挨拶の時にはお会いしたいものです。

北斗星 19:03 札幌
上野駅13番線=19日18時51分、東京都台東区上野(JR東日本上野駅)
EF510-515 3年ほど前に導入された新しい機関車です
EF510-515=19日18時57分、東京都台東区上野(JR東日本上野駅)
今夜の宿は昔ながらの寝台です
開放B寝台=19日21時33分、福島県西白河郡矢吹町(JR東北本線泉崎・矢吹間)
さて、今夜の宿は昔ながらの開放式B寝台です。本当は個室がよかったのですがすでに満室でした。実際のところ、個室以外の寝台は近いうちに全滅するのではないかという気もしますので思い出作りにはちょうどいいのかもしれません。大宮駅から、向かい側の寝台にも乗客が来ました。カーテンを閉めれば見えなくなりますが、こういう出会いがあるのも開放式のよい点だったりします。
ここでさらに「消費税アップ目前、最初で最後の超豪華旅」です。「北斗星」には今や貴重な存在となった食堂車が連結されています。今夜の夕食はこの食堂車でのフランス料理の予約を入れております。19時45分から食事時間が始まりましたが、少し間をおいて20時に食堂車に向かいました。さっそくテーブルに案内され、まずはオードブルからです。フランス料理のコースは初体験で、マナーはよくわかりません。ただナイフとフォークは外側から順番に使うとかはわかっていたので何とかなりそうです。飲み物を別途注文するのですが、フランス料理なので白ワインを注文してみました。
オードブルを食べ終わると、次に魚料理がやってきました。白身魚と海老、彩りにアスパラガスが乗っています。三品目は肉料理です。牛肉ソテーの周囲に付け合わせがあるのですが、太陽や月や惑星などをイメージしたものになっているようです。途中パンを2個いただきつつ、ゆっくり味わっていましたがついに次がラストのデザートとなりました。ムースの上に乗っている北海道の形をしたホワイトチョコがいい感じです。最後はコーヒーを飲んで、全てが終わったのが21時でした。
オードブル「帆立貝柱とサーモンのマリネ 紅白仕立て」
オードブル=19日20時08分、栃木県小山市(JR東北本線小山・小金井間)
魚料理「牡丹海老と白身魚のワイン蒸し 赤ワイン風味のクリームソース」
魚料理=19日20時16分、栃木県下野市(JR東北本線自治医大・石橋間)
肉料理「牛フィレ肉のソテー 大地の野菜添え マスタードソース」
肉料理=19日20時26分、栃木県宇都宮市(JR東北本線宇都宮駅)
デザート「スペシャルガトーとグラスの盛り合わせ」
デザート=19日20時41分、栃木県さくら市(JR東北本線宝積寺・氏家間)
注文した白ワインと、パン
ワイン・パン=19日20時16分、栃木県下野市(JR東北本線自治医大・石橋間)
食後のコーヒー
コーヒー=19日20時45分、栃木県さくら市(JR東北本線氏家・蒲須坂間)
ワインの分の精算をしてからシャワーを浴びるためのシャワーカードを買い、すぐにシャワーを浴びました。シャワーから寝台に戻ってくると、向かいの人はすでにカーテンを閉めていました。私もカーテンを閉めましたが、まだ寝るには少々早めです。それでも23時を過ぎ、宮城県内を走行中に眠りにつきました。

目覚め、朝食

途中、午前1時と3時ごろに少し目が覚めましたが、またすぐに眠りました。次に起きたのは6時で、すでに青函トンネルを過ぎて北海道に上陸した後でした。
6時20分に放送が入りますが、途中で徐行区間があったために8分ほど遅れているらしいです。函館駅には6時43分に到着しました。到着後列車を降ります。向かいの寝台の乗客は本当にここまでだったのですが、私はまだ目的地ではありません。それでも列車から降りたのは、ここで機関車の交換があるのでその様子を見るためです。青森駅でも一度交換されていますが、線路配置の都合上青森から函館までは逆方向に進み、機関車も反対側に連結されます。まずはここで切り離される機関車を確認します。次に反対側に移動すると、ちょうどここから終点までのディーゼル機関車が近づいてきているところでした。連結の様子は動画で撮影しました。本来はここで14分停車のところ、 遅れがあったため停車時間が短くなっていて慌しくなりました。

青森から函館まで、青函トンネル通過時の機関車です
ED79 7
函館から札幌まで、2両のディーゼル機関車です
DD51 1142+1148重連
食堂車では朝食時間の営業が始まっていましたが、しばらくは寝台内で景色を眺めており、大沼国定公園のあたりではすばらしい景色を見ることができました。そんな景色を楽しんだ後8時に食堂車に向かいました。和洋から選択できますが、ここでは洋朝食を選びました。オレンジジュースとりんごジュースを選べるところで、青森も通ってきたのでりんごジュースにしましたが、メニューのフルーツヨーグルトがけに使われていたフルーツがりんごでした。それならオレンジジュースでよかったかも。値段は1650円と、食事そのものから考えると割高ですが、そんなことを考えるのは野暮なので一切考えないことを心がけました。
最初にサラダ、ヨーグルト、夕張メロンゼリー
最初にこれらが出てきました=20日08時26分、北海道山越郡長万部町(JR函館本線国縫・中ノ沢間)
スクランブルエッグ、ハム、ソーセージ、ハッシュドポテト
メインはこんな感じ=20日08時29分、北海道山越郡長万部町(JR函館本線中ノ沢・長万部間)
デニッシュパン(真上から写したので平面的になってしまいました)
パンはデニッシュ=20日08時29分、北海道山越郡長万部町(JR函館本線中ノ沢・長万部間)
コーヒーか紅茶が選べます。今回は紅茶(ミルクティー)にしました
ラストは 紅茶=20日08時41分、北海道山越郡長万部町(JR室蘭本線静狩・小幌間)
列車は3分ほど遅れたまま噴火湾沿いを進み、長万部、洞爺、伊達紋別、東室蘭、登別と停車していきます。苫小牧を過ぎると内陸へ向かい、南千歳を過ぎるといよいよ次が札幌です。
上野から16時間あまりという長い時間ではありましたが、それほど長いとは感じませんでした。11時18分、3分遅れは解消できないまま札幌駅に到着しました。
道南の朝、すばらしい景色
大沼国定公園と駒ケ岳=20日07時12分、北海道亀田郡七飯町(JR函館本線仁山・大沼駅間)
3分遅れで到着
終着札幌駅に到着=20日11時18分、北海道札幌市北区(JR北海道札幌駅)

札幌滞在時間52分

札幌駅に着いたら、まずやらなくてはならないことがありました。それは乗車券の精算です。今回の乗車券は往復割引を適用していますが、東京と青森の間は東北新幹線経由としています。東北新幹線と在来線の東北本線はどちらでも乗れる決まりなので問題ないのですが、盛岡駅から青森駅までは新幹線開業と引き換えに在来線がJRから分離され、第3セクターの経営になっています。北斗星は在来線なので第3セクターを通り、新幹線経由では乗車できません。そのため、北斗星乗車直後の検札時に申し出たのですが札幌に着いてから精算してと言われていました。札幌駅の精算所で申告したところ、盛岡から青森まで新幹線経由と第3セクター経由での運賃を求めて、差額を精算するとのことです。精算の方法はそれで規則どおりではありますが、今回はその精算では損してしまいます。なぜなら往復割引が取り消されてしまうためです。そこで、代わりに第3セクターの分だけ別払いの形にしたいと申し出ると了承いただきました。ところが精算所ではクレジットカードが使えないらしく、所持金がギリギリでした。調子に乗って北斗星車内でいろいろ買っていたらまずいことになるところでした。
精算後、財布が空っぽになってしまったので精算所の人に郵便局の場所を聞いてみました。ところがこれがなかなか見つからないわけで、時間だけが過ぎていきます。仕方ないのでコンビニのATMで郵貯をおろして(手数料216円が少々もったいない…)駅に戻ると、次の乗車予定の列車の発車時刻までもう10分もありません。駅構内で北海道土産を購入して次の列車に乗り込みました。実際にはここからは帰り道となります。11時18分に到着した札幌を12時10分に発つということで、1時間も滞在できないということに。今回は列車(特に北斗星)に乗ることが目的なのでいいのですが、ある意味究極の贅沢ですね。

再び青函トンネル

特急「スーパー北斗10号」の自由席に乗り、途中の長万部駅で積み込まれる名物かにめしを予約できるとのことなので予約しました。実際に食事にありつけるのは14時半ごろになってしまうのですが、朝食が通常よりはるかにボリュームがあったのでどうにかなります。そしてかにめしが届き、早速いただきました。15時46分、約9時間ぶりに函館へ戻ってきました。ここで特急「スーパー白鳥34号」に乗り換えて新青森駅まで移動します。青函トンネル通過時の説明が「吉岡海底駅」「竜飛海底駅」から「吉岡定点」「竜飛定点」に変わっていました。どことなく神秘的な響きを持つと個人的には感じていた海底駅は1か月前に廃止されてしまいました。ついに降り立つことなく廃止となってしまったのは残念です。

かなやのかにめし、長万部名物駅弁です
かにめし=20日14時37分、北海道山越郡長万部町(JR函館本線中ノ沢・国縫間)
中身はこんな感じ。朝食とほぼ同じ場所で食べていますね
かにめし=20日14時38分、北海道二海郡八雲町(JR函館本線北豊津・黒岩間)
18時01分に新青森駅に到着しました。ここで青森土産も買い込みます。将来新幹線が北海道に直通したら、仮に今回のような旅行をすることがあっても青森に立ち寄る機会はなくなるだろうという思いもありまして…。

次なる「消費税アップ目前、最初で最後の超豪華旅」

新青森駅18時24分発の「はやぶさ34号」で東京に向かいますが、ここで乗るのはグリーン車よりグレードの高い、新幹線版ファーストクラスとも呼ばれる「グランクラス」です。グリーン車より5000円、普通車より1万円も高いという席ではありますが、超豪華旅ということで思い切って今回グランクラスに乗ってみました。入り口でアテンダントの女性が出迎えてくださいました。車内に入ると、革張りの座席が18あります。荷物収納も網棚ではなく、飛行機のようなボックス形式の収納となっていました。席に座り、列車が動き出すとアテンダントからおしぼりを受け取りました。ちゃんとした布製のおしぼりです。ビニール袋に入ったままの点がいただけないというネット上の評もありましたが、特にその扱いに変化はないようです。次に軽食と飲み物の提供がありました。和軽食と洋軽食から選択できますが、今回は和を選びました。飲み物は、またりんごジュースです。同時におつまみまたは茶菓子の提供もありましたが、ちょっと悩んでいたら両方ともいただけました。本来はどちらかひとつなのだと思うのですが、ありがたくいただきました。

アテンダントが出迎えてくれます
グランクラス乗り口=20日18時18分、青森県青森市(JR東日本新青森駅)
着席するとこんな感じ
グランクラス車内=20日18時21分、青森県青森市(JR東日本新青森駅)
和軽食と洋軽食(サンドイッチ)から選べます。和軽食は新青森行きと内容が別です
和軽食東京編(春)=20日18時41分、青森県上北郡六戸町(JR東北新幹線七戸十和田・八戸間)
おつまみの袋はグランクラスロゴ入り、茶菓子はロゴ無し
茶菓子とおつまみ=20日18時36分、青森県上北郡七戸町(JR東北新幹線新青森・七戸十和田間)
座席は電動式のリクライニングシートとなっており、いろいろ動かしてくつろぎます。せっかくのグランクラスなので眠ってしまってはもったいないと思いつつも、快適さに少しの間眠ってしまったようでした。21時ちょうどに大宮駅に到着し、超豪華座席の旅がもうすぐ終了となってしまうのが実に惜しいものです。21時23分、定刻に終点東京駅到着となりました。
グランクラス・グリーン専用トイレからのグランクラス出入り口ドア
グランクラスのドア=20日19時46分、宮城県宮城郡利府町(JR東北新幹線古川・仙台間)
3時間で着いてしまいました。現実に引き戻されます
終点…=20日21時24分、東京都千代田区丸の内(JR東日本東京駅)

で、最後は最終新幹線で新大阪へ…?

東京駅からは東海道新幹線に乗り換えて新大阪に向かうという形にしたいところなのですが、「はやぶさ34号」東京着は21時23分なのに対して、最終の新大阪行き新幹線は21時20分に東京発車です。要するに、数分の差とはいえ間に合いません。結局、現行ダイヤでは「北斗星」で札幌に行くと、飛行機を使わなければ当日中に大阪には帰れないということです。名古屋までなら帰れますが。しかし翌日は月曜日、仕事があります。ということで、22時発の寝台特急「サンライズ」の寝台券を最初から抑えてあります。「消費税アップ目前、最初で最後の超豪華旅」締めは、3夜連続の寝台特急車中泊というものでした。しかしひとつ問題があり、「サンライズ」の東京行きは三ノ宮駅と大阪駅に停車しますが、東京発の列車は両駅に停車しません。最初の停車駅は神戸よりさらに西の姫路駅となっており、仕方ないのでそこまで行くことにしています。姫路駅は5時25分着で、そこからさらに電車を乗り継げば7時ごろに帰宅できることを調査済みなのでこのような旅を実行したものです。翌日が仕事なのと、朝5時25分までに起きなくてはならないので、早めに寝ることとしました。

この時間からは、東海道新幹線は名古屋、静岡、三島行き3本のみ
次は名古屋どまり=20日21時44分、東京都千代田区丸の内(JR東日本東京駅)
帰りもサンライズ
往復サンライズ=20日21時57分、東京都千代田区丸の内(JR東日本東京駅)

最後の最後に計画通り行かず

明けて月曜日、朝5時10分に起きると、明石付近を走行中のようでした。しかし姫路駅に着いたのは5時29分と4分遅れになり、この遅れが響くこととなりました。
姫路到着後は山陽電車で大阪方面に戻る計画をしており、5時38分の列車に乗れば7時ごろに自宅到着可能となります。JRの改札を出て山陽姫路駅方面に歩きますが、地図で見る限り少し離れています。途中の交差点で「姫路駅前」とありましたが少し距離があるという意識と、JRと山陽ではJR優勢なのでJR姫路駅のことだと思い、その交差点は直進しました。ところが山陽の駅が見えてきません。おかしいと思って引き返すと、先ほどの交差点の横に山陽姫路駅がありました。が、この時点で5時39分でした。次の山陽電車では自宅到着が7時40分を過ぎてしまうことになり、仕事に間に合わなくなる恐れが出てきました。JR利用ならば5時48分発の新快速に乗ると、7時ごろに自宅に着けることがわかったので、結局はJR姫路駅に戻ることに。山陽ルートのほうが10円安く、また未乗車の区間だったので山陽にぜひとも乗っておきたかったのですが、計画通りにいきませんでした。ただリカバリーは利いたので、自宅には予定通りの時間に着けました。帰宅後慌しくシャワーを浴びて着替えて、すぐに仕事へと向かいました。
こうして、今年の公開初日舞台挨拶オフ会とそれに付随する旅行は幕を閉じました。年々旅行の規模が大きくなっているようで、そろそろ歯止めをかけないとというところですね。来年は控えめな旅行にしておこうかなと、今現在は思っています。

おまけ

今回の北斗星乗車により、JRでは東北本線黒磯・盛岡間、函館本線五稜郭・長万部間、室蘭本線長万部・沼ノ端間、千歳線沼ノ端・南千歳間を新規乗車しましたが、これによりJR乗車済みキロ数が10000kmおよび50%の大台に乗りました。中には国鉄時代に一度乗ったきりというような路線もあったりするのではありますが…。

10000km、50%突破
Webサイト「乗りつぶしオンライン」http://www.noritsubushi.org/より

資料集

往復乗車券(ゆき) 札幌駅の精算所で回収され現存しません
乗車券(ゆき)・神戸市内→札幌市内
往復乗車券(かえり)
乗車券(かえり)・札幌市内→神戸市内
かえり券のはみ出し部分
乗車券・舞子→姫路
北斗星の特急券・寝台券
特急券・B寝台券・北斗星
北斗星のフランス料理予約券
北斗星号食事予約券
サンライズ瀬戸(ソロ)の特急券・寝台券
特急券・B寝台券(個)サンライズ瀬戸ソロ
サンライズ出雲(シングル)の特急券・寝台券
特急券・B寝台券(個)・サンライズ出雲シングル
札幌から函館までの自由席特急券
自由席特急券・札幌→函館[乗継]
函館から新青森までの自由席特急券
B自由席特急券・函館→新青森[乗継]
はやぶさ34号の特急券・グランクラス券 乗車記念のハンコが逆さま…
新幹線特急券・グリーン券・新青森→東京【グランクラス】

消費増税前後の運賃および料金の差額一覧(上段が増税前、下段が増税後)

きっぷ運賃特急料金その他の料金差額
往復乗車券・神戸市内⇔札幌市内32,680
33,620
--940
乗車券・舞子→姫路650
670
--20
乗車券・盛岡→青森
(IGR、青い森経由)※
5,330
5,480
--150
特急券・B寝台券(サンライズソロ)-2,830
2,910
6,300
6,480
260
特急券・B寝台券(北斗星)-2,940
3,060
6,300
6,480
300
北斗星号食事予約券(仏料理)--7,800
7,800
0
自由席特急券・札幌→函館[乗継]-1,260
1,290
-30
B自由席特急券・函館→新青森[乗継]-840
860
-20
新幹線特急券・グリーン券【グランクラス】-6,490
6,680
10,000
10,280
470
特急券・B寝台券(サンライズシングル)-3,150
3,240
7,350
7,560
300
合計38,660
39,770
17,510
18,040
37,750
38,600
2,490
※ここは変更ではなく、別に新たに支払うので増税後の運賃収受が正当かと思われます。精算時は旧運賃適用となっていましたが…

2014年4月19日19時03分発 1レ〔北斗星〕上野→札幌 編成表
機関車電源車1110987654321機関車
←青森
EF510-515
カニ24
507
オハネフ25
215
オロハネ24
551
オロハネ25
501
オロネ25
504
スシ24
506
スハネ25
501
オハネ25
551
オハネ25
561
オハネ25
563
オハネフ25
216
オハネフ25
8
函館→
ED79 7
←札幌
DD51 1148 + DD51 1142

その他の情報のページに戻る